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【ライヴレポート】Muddy Apes、初ツアー最終日「気分はOH!YEAH!です」

BARKS 7月17日(日)18時30分配信

約3年ぶりとなる最新アルバム『FARAWAY SO CLOSE』を掲げて全国5ヶ所のツアー<Muddy Apes Japan Tour 2016 “Go Apes Go!!”>を開催したMuddy Apes。これまでも<FUJI ROCK>ほか海外を含む数々のフェスに出演し、強力なグルーヴでオーディエンスを揺らしてきた彼らが7月15日、同ツアーのファイナル公演を新宿ReNYで行った。

◆Muddy Apes 画像

Muddy Apes初のツアーとなる今回は、オープニングアクトとして各地に若手バンドを起用してきた。開演時刻の19時にステージに登場したのは骨太でエモーショナルなロックを響かせた5人組バンドTears Of The Rebelだ。「(会場を)あっためようぜ!」と煽り、パフォーマンスも含めてアグレッシヴなライヴを展開。全力のアクトに場内から賞賛の拍手と歓声が沸き起こった。

そしてセットチェンジのあと、待ちに待ったメンバーが熱い声援の中、ステージに登場した。オープニングは最新アルバムの1曲目「comfy」。のっけから迫力たっぷりの音とグルーヴで激しく灼けるような一発を投下した。バンド結成前から知り合いだったINORANとUKのバンドFEEDERのベーシストTAKAの2人が中心になり、同じくFEEDERのサポートギタリストでもありフロリダを拠点に活躍するDEAN、大阪発のバンド8ttoのヴォーカルMAESONが国境を越えて繋がり、2012年に結成したのがMuddy Apesだ。この4人に魂のビートを叩き出すサポートドラマー山口美代子(DETROIT SEVEN)が加わったサウンドはストレートかつオルタナティヴ。生音直球勝負のロックで官能的で太いビートに本能を直撃される。

この日のライヴはおなじみの5人にコーラスの女性を加えた6人編成だ。初めてのジャパンツアーと言えども各地で一戦を交えてきた彼らはさらに存在感を増していた。バンドの熱量を上げていく火付け役のポジションと言ってもいいINORANは前半から激しく動きまわりながらギターをかき鳴らし、「Get Going」ではMAESONが身体を反らしてシャウト。渦巻くグルーヴに場内から数えきれない拳が上がった。

Muddy Apesならではのぶっ太いリフと決して気張らないMAESONの熱を秘めたクールなヴォーカルが印象的なロックンロール「Candy Luck」が鳴らされ、そのやばくて粋なロックに場内は釘付け状態だ。

「みんな生きてるか!? 息してるか!? 魂燃やしてるか!? Muddy Apes、今日がツアーファイナルです。こんなにたくさんの人に来てもらって、めっちゃ最高! 気分はOH!YEAH!です!」──MAESON

MCではこの日のライヴがニコ生で独占生中継されていることに触れ、「みんながウワーってなったら、ニコ生もウワーッて」と大阪人らしく擬音を連発して会場を沸かせた。

シャッフルビートに血が騒ぐ「Motor Ego」ではTAKAが前に出てきてタフなベースを弾き、ニューアルバムからのナンバーを連続投下。弦楽器のユニゾンがいかにカッコいいか再確認させてくれるのも彼らの魅力だ。DEANが深みと凄みを兼ね備えたギターソロを響かせ、INORANのギターのフレーズにしびれるリードトラック「How How How」では粘り気のある絡みつく演奏がMuddy Apes(泥猿)の名にふさわしい。MAESONの男っぽいヴォーカルもあいまって会場はコール&レスポンスで盛り上がる。

中盤ではライヴ定番と言っていいオルタナティヴなナンバー「Space Monkey」が演奏され、後半に向かうにつれて激しさを増していくプレイが圧巻。プリミティヴなロックンロールの興奮を伝えてくれる「IZANAE」ではINORANが下手へと走り、DEAN、TAKAと向かい合ってプレイするスリリングな場面も飛び出して、MAESONのローボイスが映えるキラーチューン「Tequila No.5」に突入。国籍も暮らしている環境もバラバラなメンバーゆえか、自由な空気とともに放たれる音を浴びていると、ここが日本のライブハウスなのか、アメリカのクラブなのか、イギリスのパブなのか、どこに居るのかわからなくなる感覚に陥ってくる。

「とても寂しいですが、ファイナルです。またみんなと一緒にドカーンといきたい」とMAESONが名残り押しそうに告げた後はINORANがアコースティックギターに持ち替え、ミドルバラード「Red Moon」が奏でられた。そのたおやかな世界観に拍手と歓声が沸き起こる。

新しい楽曲たちをメインに据えたライヴを堪能し、「Peep Show」から始まった後半戦はライヴでおなじみのナンバーで燃焼。INORANが「新宿! 終わっちゃうの寂しいだろ? 最後まで盛り上がりましょう!」と叫び、MAESONがマラカスを振って歌うナンバーではINORANとDEANがステージに膝まづいてのギターバトルも。「Rola Rola」ではどこまでもループしたくなるダイナミックで熱い演奏で魅了し、本編ラストはMAESONが会場にダイヴ、みんなに支えられながらマイクを向けた「Generation 555」だった。

全員が並んで挨拶するもアンコールの拍手は鳴り止まず、嬉しそうな表情のメンバーは再び定位置に。「今日でツアーは終わっちゃうけど、また必ず戻ってくるから忘れるなよ!」とINORANが告げ、最後に「Get Going」を再度演奏して終了。ツアーは終了したが、再始動したMuddy Apesのうねる太いグルーヴに早くも身を委ねたくなっている。

取材・文◎山本弘子

■<Muddy Apes Japan Tour 2016 “Go Apes Go!!”>ファイナル2016年7月15日(金)@東京・新宿ReNYセットリスト
01.Comfy
02.Get Going
03.New Sunday
04.Candy Luck
05.Motor Ego
06.Can Can
07.How How How
08.Space Monkey
09.IZANAE
10.Tequila No.5
11.Wave
12.Red Moon
13.PeepShow
14.Kizuna Drive
15.Zion
16.Rola Rola
17.Generation 555
encore
en1.Get Going

■3rdアルバム『Faraway So Close』
2016年6月15日(水)発売
WPCL-12397 ¥3,000(本体)+税
[収録曲]
1.Comfy
2.Can Can
3.Candy Luck
4.How How How
5.Fighting Apes
6.Wave
7.Red Moon
8.IZANAE
9.Give Me Now
10.My Loose
11.Motor Ego
All Music Written and Produced by Muddy Apes
Mixed by Steve Orchard at Sea Dream
Mastered by Stuart Hawkes(METROPOLIS STUDIOS)

最終更新:7月17日(日)18時30分

BARKS

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。