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正統ダルビッシュ2世誕生か 本家育てた若生監督の埼玉栄1年生エース米倉

デイリースポーツ 7月17日(日)16時11分配信

 「高校野球埼玉大会・3回戦、埼玉栄5-3川越東」(17日、県営大宮公園野球場)

 埼玉栄が4回戦に進んだ。1年生エースで「ダルビッシュ2世」と期待される米倉貫太投手(15)が、10日の1回戦・飯能戦以来となる先発登板。4回4安打1失点、2奪三振1四球の内容で、四回裏の攻撃時に代打を送られて降板した。

【写真】本家ダルビッシュの投球フォームを同じ角度から見ると…

 米倉は立ち上がりの初回2死一、三塁のピンチに川越東の5番打者を三振に打ち取った。試合後は、「初回から気持ち的に乗れてストライクを投げられた。ピンチの時も気持ちで抑えられた」と語った。三回には相手のエースで4番の星野裕帆投手(3年)を1ボール2ストライクと追い込むと、変化球で空振り三振に仕留め、「うれしかったです」と笑顔で振り返った。

 身長183センチ、体重78キロの長身体形と背番号「11」。球速こそ本人が「130キロ後半から140キロ前半」と示すように発展途上の感は否めないが、ノーワインドアップから繰り出す柔らかな投球フォームは、米倉自身が「目標にしています」と語るダルビッシュ有投手(レンジャーズ)の高校時代をほうふつさせる。

 埼玉栄は東北、九州国際大付で甲子園に春夏通算11度出場した若生正広監督が昨年から率いている。本家のダルビッシュを高校時代に指導してきた同監督を慕い、米倉は今春、故郷の福岡県を離れて関東の埼玉栄に進学した。

 その若生監督は試合後、4回戦進出に貢献した他の選手も含めて、「ウチは下級生が多いからね。1年生が頑張っている。米倉がいいピッチングでゲームをつくったね。自分でボールがいっているのが分かる。(相手の主砲)星野君も手が出なかった」とたたえた。

 また四回に代打を送って降板させたことも、「本人は『いきます』と言っていたけど、球数が60を超えていた。練習だって30球程度しか投げていない。まだ握力がないし、けんすいだって0回だよ。壊れないようにしないと。無理はさせられない。これからどんどん良くなるんだから」と現時点での指導方針を明かした。

 米倉もそんな若生監督について、「正直(五回も)投げたかったですけど、チームの勝利が一番。(若生監督は)お父さんのようで自分たちのことをいつも思ってくれている」と感謝した。

 若生監督はまた、ダルビッシュの高校1年時と米倉を比較して、「ダルビッシュは遊んでいた。1年生の時は試合で投げていない」と明かし、「米倉は試合が作れる」と現時点では上のレベルであることを示した。同じ指導者の下で米倉が正統2世になれるか-。4回戦以降での投球にも注目される。

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 米倉貫太(よねくら・かんた)2000年8月4日生まれ。福岡県うきは市出身。御幸小3年時から御幸タイガースで野球を始める。最初は捕手で5年生から投手。浮羽中では浮羽ボーイズに所属。家族は両親と姉、妹の3人きょうだい。183センチ、78キロ。血液型はA。

最終更新:7月17日(日)21時4分

デイリースポーツ

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