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幼児期から想像力や社会性が豊かになる「イメージをもつ力」を育もう!

ベネッセ 教育情報サイト 7月17日(日)10時0分配信

砂場で砂をプリンに見立てて遊んだり、友だちとごっこ遊びをしたりするとき、子どもは頭の中で「イメージ」をふくらませています。幼いころから、こうしたイメージをもつ力を育てることで、想像性や創造性、社会性などが伸びやすくなるといいます。発達心理学を専門とする法政大学文学部心理学科の渡辺弥生教授にお話をうかがいました。

1歳半でイメージをもてるのは本当にすごいこと!

子どもが初めて何かができるようになったときには、親としてこのうえない喜びを感じるものです。「立った」「歩いた」「話した」などが特に成長の節目として喜ばれますが、さらにここに「イメージ(表象)を獲得した」を入れていただきたいと、発達心理学者として思っています。

イメージ、表象といっても、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。子どもは1歳半くらいになると、砂をプリンに、積み木を自動車に見立てて遊ぶなど、自分のイメージをもつようになります。こうしたイメージを心理学的には表象といいます。

意外と見過ごされがちですが、まだ1年半しか生きていない子どもがイメージをもつことができるのは本当にすごいと思いませんか。イメージの獲得は、子どもの知的・精神的な成長において、きわめて大きな一歩と言えます。ですから、初めて何かに見立てて遊んだときは、「イメージをもった!」と大喜びしていただきたい気持ちです。

社会で仕事をするうえでもイメージする力が求められる

イメージがなぜ重要かというと、想像性や創造性、社会性などのベースになるからです。1歳半頃からイメージをもてるようになり、4歳以降になると友だちとイメージを共有して「ごっこ遊び」を楽しむようになります。こうした遊びを通し、イメージをもつ力はより豊かになり、友だちと協同することで社会性も高まります。

その後も大人になるまで、イメージする力は非常に大切です。例えば、会話は言葉を通してイメージを共有する行為ですし、本を読んだり音楽や映画を鑑賞したりするのはイメージを楽しむことに他なりません。さらに仕事においても、「これとこれを結び付けたら、こうなるかもしれない」などとイメージをふくらませながら新しいものをつくり上げる力が求められます。社内外の人とのコミュニケーションを豊かにするうえでも、イメージする力は支えとなるでしょう。

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最終更新:7月17日(日)10時0分

ベネッセ 教育情報サイト