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3日越しの勝利 高校野球県大会5日目

カナロコ by 神奈川新聞 7月17日(日)7時3分配信

 第98回全国高校野球選手権神奈川大会第5日は16日、サーティーフォー保土ケ谷球場など10会場で1、2回戦21試合を行った。

 14日に降雨引き分け再試合、15日も降雨ノーゲームとなった逗葉-秦野総合の最後の1回戦は、秦野総合の山形大(3年)が九回2死二、三塁から同点三塁打を放った後に敵失でそのまま生還し、6-5で逗葉にサヨナラ勝ちした。

 麻生総合は右腕峯田翔太(2年)の6安打完封で合同チームの釜利谷・永谷・三浦臨海・横須賀明光を2-0で下し、創部13年目で初勝利を飾った。住吉は1年生右腕の横山篤志が被安打6で完封し、神奈川大付を1-0で下した。柏陽は多田雄一(3年)が完投して6-2で荏田を破った。

 大会3連覇を狙う東海大相模は10-0でアレセイアに五回コールド勝ちし、第1シードの日大も11-1で津久井浜に大勝するなどシード校勢はいずれも勝ち上がった。

 第6日は17日、10会場で2回戦21試合を行う。

■秦野総合6-5逗葉 
 3点を勝ち越されて臨んだ九回。秦野総合は先頭八木からの3連打などで1点を返し、なおも2死ながら一打同点の二、三塁の好機を迎えていた。

 14日は雷雨により延長十二回引き分け再試合となり、仕切り直しの15日も降雨ノーゲーム。3日間に及んだ戦いにも打席の山形、いやナイン全員が「野球を楽しもうという気持ちは切れていなかった」(山形)という。

 予想していた初球の変化球を逆方向へ。打球は前進守備の右翼頭上を越え、三塁に疾走した山形は中継プレーがもたつく間にサヨナラのホームにまでかえってきた。

 「何が起こったのか分からなかった」。14日に148球、この日も142球を投げていた主戦天野は集中から劇的な勝利を一瞬、のみ込めなかったという。「自分が打たれた後によく打ってくれた」。ほっとしたように仲間をたたえた。

 あいさつを終えた後、両チームの主将は抱き合った。「任せたぞ」。逗葉の小間の言葉に、秦野総合の福田がうなずく。「逗葉のためにも必死に勝ち上がっていく」

◇逗葉/福西「ずっと続けたかった」
 勝利を目前にしながらサヨナラ負けを喫した逗葉ナイン。延長戦の末に雷雨で引き分け再試合となった14日から20回を1人で投げ切った右腕福西は涙が止まらなかった。

 1点を返され、2点差に迫られた九回2死二、三塁。福西の投じたこの日143球目は右翼へ打ち返され、三塁打の打者走者にも中継ミスから生還を許した。

 「疲れはあったが、気持ちで投げた。最後に力んでしまい、外すはずの球が真ん中に行ってしまった」と悔やむ。しかし、高野浩監督(54)は「粘り強く投げてくれた。もっと早い段階で点を取っていれば」と力投をたたえた。

 「みんなに応援してもらい、野球が楽しかった。ずっと続けたかった」。降雨ノーゲームになった15日を含めた3日間の経験は、メンバー全員の大きな自信になったはずだ。

最終更新:7月17日(日)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞