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俳優業10年目の太賀、しんどかった時期を振り返り「ここからスタート」と決意新た

クランクイン! 7月17日(日)5時50分配信

 今春に放送されたテレビドラマ『ゆとりですがなにか』で見せた演技が話題になった実力派若手俳優・太賀が、7月17日からスタートするTBS系日曜劇場『仰げば尊し』にレギュラー出演する。高校を舞台にしたヒューマンドラマで、パンチパーマにひげ姿というステレオタイプの不良生徒・高杢金也を演じる太賀に、役づくりやドラマの見どころについて聞いてみた。

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 高視聴率を獲得する作品が多いドラマ枠であるTBS日曜劇場で、この夏、寺尾聰を主演に迎えたドラマ『仰げば尊し』がスタートする。物語の舞台は、校内暴力の絶えない美崎高校。ひょんなことから吹奏楽部の顧問を任されることになった、元サックス奏者の主人公・樋熊迎一(寺尾)が、一筋縄でいかない問題児らと真っ正面向き合い、やがて“音楽の甲子園”を目指す姿を追った感動ドラマである。

 「青春ドラマでありながら品がある、純粋で綺麗な作品になると思います。劇中で樋熊先生が生徒たちにかける言葉が、すごくでピュアで。観てくださる方々に真っ直ぐ届いてくれれば。それぐらい寺尾さんが演じる樋熊先生が素敵なんです。演じている僕らもすっかり心を掴まれていて。視聴者の方々にも同じように感じてもらえるんじゃないかと思います」。

 生徒役を演じるのは、真剣佑や村上虹郎、石井杏奈、北村匠海、佐野岳など、注目度の高い若手俳優たち。太賀が演じる高杢金也は、不良グループのムードメーカー的な存在である。「高杢は真っ直ぐな男で、目の前に楽しいことがあったらすぐ喰いついていくようなタイプ。この5人の中では一番わかりやすく悪そうなルックスなのに、単純で素直なキャラクターなんです。そんな部分が愛おしいと思ってもらえる存在になれればいいですね」。

 俳優活動を始めてから今年で10年目を迎える太賀は、役者としてさまざまな顔を披露してきた。「真面目に芝居に向き合ってきたけどなかなか認められず、自分自身のガソリンが切れそうになったりもしました。しんどいこともあったけど、あっという間だったような気もします」と吐露。とはいえ「演技に対する姿勢は、デビュー当時と変わっていないので、節目ではあるけど、個人的に大きな意味はないです。役者としてのあり方についても相変わらず悩みます。今作も民放ドラマで華やかな歴史がある枠なので、10年経とうがプレッシャーは感じますね」と物案じにふけた様子で語る。


 宮藤官九郎脚本×水田伸生演出によるテレビドラマ『ゆとりですがなにか』で演じた山岸ひろむ役が視聴者の心をざわつかせ、SNSなどを中心に大いに話題になったことについて触れると、「役を通じて知ってもらえることは、ありがたいことですね」と顔をほころばせる。「役者として認識されてこなかった時間の方が圧倒的に長かったので。その時間は、役者として存在していなかったと思われても仕方がないと思っていて。だからようやくスタートラインが見えてきたのかな、という思いと、ここからスタートだという気持ちが半々。これからですね。今後、どんな作品を重ねていくのかが大切だと思っています」。

 新たなスタートを切るにふさわしい本作で、パンチパーマにひげがトレードマークという型通りの不良役・高杢をどう演じるのだろうか。「風貌からキャラクターを想像しやすい役だからこそ、僕が演じる意味というか、高杢らしさを出していきたいですね。高杢って口調にも特徴があるんですよ。『来てるし!』みたいな感じで、語尾に“○○だし”って付くんです。それを観てる方に気づいてもらって、トレードマークのパンチパーマが流行ったりするといいですね(笑)。ちなみに「実はこれ、かつらなんですよ。誰でも簡単に付けられるから、ハロウィンの仮装で『今年は高杢やろう』ってなるのが最終目標です(笑)」と意気込んでいる。

 サービス精神な軽口からも、役に対する思い入れが伝わってくる。演技に情熱を傾ける俳優・太賀が、ステレオタイプのやんちゃなキャラクターをどう表現するのか。そんな部分にも注目してドラマを楽しみたい。(取材・文:小竹亜紀)


 日曜劇場『仰げば尊し』はTBS系にて、7月17日21時より放送予定。

最終更新:7月17日(日)5時50分

クランクイン!