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「ホットちゃん」善意の象徴に ベビー服型タオル、穴水から全国の被災者に

北國新聞社 7月17日(日)4時41分配信

 能登半島地震後の穴水町の仮設住宅で広まった手芸が、地元女性の間で「善意の象徴」として定着した。能登の復興を願って主婦らが縫うベビー服型のタオル「ホットちゃん」は、「仮設住宅からでもできる支援」として大災害に遭った全国の被災者に届けられている。熊本地震の被災者向けには今年5月から作り始め、16日時点で目標の100枚の3倍以上となる368枚が集まった。

 穴水町社会福祉協議会と町ボランティア連絡協議会が住民に協力を呼び掛けたところ、ホットちゃんをはじめ、舞谷商店(同町川島)が材料のタオル50枚を寄せたほか、縫いぐるみなど約100点が続々と集まった。

 能登半島地震で自宅が全壊し、仮設住宅で生活していた佐々木静江さん(65)=同町川島=は「能登半島地震のときに助けてもらったお返しにと、仕事から帰ってきて作った」と30枚を寄せた。「被災経験者として、現地がいかに大変かよく分かる。かわいらしいホットちゃんが慰めになればうれしい」と話した。

 ホットちゃん作りは2007年、仮設住宅で、主婦やお年寄りらが、県外ボランティアからノウハウを教わって被災後の慰めにと作り始めた。

 能登半島地震の4カ月後、新潟県中越沖地震が発生した折、「仮設からできる支援」として町民有志が寄贈したことから、穴水ではホットちゃんが復興のシンボルとなった。以降、東日本大震災や関東・東北豪雨などの被災地へホットちゃんを贈っている。

 今回は8月、町ボランティア連絡協議会の滝井元之会長(71)らが熊本県の仮設住宅に出向いて、入居者へ手渡す。滝井会長は「穴水からの応援の思いをじかに届けたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7月17日(日)4時41分

北國新聞社