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「設立50年以内の世界大学ランキング」日本の大学は大苦戦

ZUU online 7月18日(月)7時10分配信

「設立50年以内の世界大学ランキング」の2016年版が発表され、日本からは3校がランク入りした。150校中、75位の筑波大学が最高順位、ランク入りした学校数でも英国(25校)の8分の1以下、台湾(5校)や韓国(4校)にも追い抜かれるという、やや残念な結果だ。

首位は1969年に設立された、スイス連邦工科大学ローザンヌ校。ともに1991年に開校したシンガポールの南洋理工大学が2位、香港科技大学が3位に選ばれた。

このランキングは毎年世界の大学ランキングを発表している、英タイムズ・ハイアー・エデュケーション誌によって作成されたものだ。

学習環境、国際観、研究の質、論文被引用数、産学連携による収入など、世界大学ランキングと同じ13の指針に基づいて総合的に評価されている。しかし新設校に評価をくだす意図で、評判という項目にはそれほど重点が置かれていない。

■伝統の重さではなく、新鮮さ、柔軟性、将来性で評価

設立50年以内と限定されているだけに、通常の大学ランキングとは異なり、新設大学特有の「勢い」や「ここ数年間の実績」、そして「ハーバード大学や、カリフォルニア大学バークレー校のような名門に育つ将来性」に、評価の重点が置かれている。

「国際大学ランキングでは新設校が圧倒的に不利」という不平等さを解消する目的で、5年前から毎年発表されている。

タイムズの「世界大学ランキング200」では、伝統あるオックスフォード大学や韓国の成均館大学校などが猛威をふるい、新設校の平均順位は213位とかなり低め。

経験、実績、ネットワークといった評価基準では、新設校がこれらの大学に太刀打ちできる余地がない。

そのためダブリン・シティ大学のブライアン・マックレース学長のように、「伝統や時代錯誤の教育制度が、新設校の成長を妨げている」と不満をもらす声も聞かれる。

時代の動きに敏感で、変化を抵抗なく受けられる体制が整っている点が、伝統的な大学にはない新設校の魅力だろう。

■シンガポール、中、韓がトップ10入り 日本は75位が最高

日本の新設大学の順位は150校中、75位の筑波大学がトップ。92位の首都大学東京と101位から150位の豊橋技術科学大学と、合計3校がランクインした。

1973年に開校した筑波大学は、学問や研究に熱心な新設大学として高評価を得ているが、、導電性ポリマーの発見と開発で、ノーベル化学賞を受賞した白川英樹名誉教授などを輩出したことでも有名。本ランキングでの総合スコアは39.6ポイント。学習環境(46.8)と産学連携による収入(42.9)が特に高く評価されている。

開設が2005年と誕生間もない首都大学東京、1976年に開校した豊橋技術科学大学も、新設校ならではの新鮮なアプローチで、着実に知名度をあげている。

しかしシンガポールや中国、韓国といったほかのアジア圏からは、トップ20の新設校が続々育っていることから、まだまだ改善と向上の余地があるのは一目瞭然だ。

シンガポールの南洋理工大学は2位、中国の香港科技大学が3位に入っているほか、韓国の浦項工科大学校が5位、KAIST(韓国科学技術院)が6位と、トップ10の4校がアジアの大学である。

ランクイン最多学校数では、25校がランク入りした英国がだんとつトップ。次いで19校のオーストラリア、15校のフランス(15校)、10校のドイツとスペインなど。

アジア圏のトップは5校の台湾で、4校の韓国が続く。香港と日本は3校のみ。

■設立50年以内の世界トップ20大学

20位 香港城市大学(中)1984年
19位 パリ第11大学(仏)1970年
18位 カルガリー大学(加)1966年
18位 デュースブルク・エッセン大学(独)2003年
16位 アバーテイ・ダンディー大学(スコットランド)1994年
15位 ポンペウ・ファブラ大学(スペイン)1990年
14位 ルクセンブルク大学(ルクセンブルク)2003年
13位 ウルム大学(独)1967年
12位 バルセロナ自治大学(独)1968年
11位 アントワープ大学(ベルギー)2003年

10位 サンターナ大学院大学(伊)1987年
9位 パリ第6大学(仏)1971年
8位 カールスルーエ工科大学(独)2009年
7位 コンスタンツ大学(独)1966年
6位 KAIST(韓国科学技術院)(韓)1971年
5位 浦項工科大学校(韓)1986年
4位 マーストリヒト大学(蘭)1976年
3位 香港科技大学(中)1991年
2位 南洋理工大学(シンガポール)1991年
1位 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(スイス)1969年

(ZUU online 編集部)

最終更新:7月18日(月)7時10分

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