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485系ニューなのはな、千葉駅・駅ビル…消える・残る[フォトレポート]

レスポンス 7月18日(月)12時30分配信

8月で引退するJRの『485系「ニューなのはな」』は、週末を中心に房総エリアの臨時列車として“最後の活躍”を見せている。安房鴨川と大宮を結ぶ快速「ブルーオーシャン外房」では、「武蔵野線内だけ通勤で使った」といったユーザーの姿もあった。そして千葉駅も変わる(写真20枚)。

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この幕張車両センター所属の485系「ニューなのはな」は、国鉄時代につくられた485系を改造し、座席のなかに“畳の座敷”を組み合わせ、外観も485系の原型をとどめぬラウンド型のフォルムになり、1998年に走り始めた。18年間、おもに房総方面の“お座敷電車”として活躍し、ことし8月に引退が決まった。

7月16~18・23・24日に運転される「ブルーオーシャン外房」は、普通車全車指定席で520円の指定席券を購入すれば乗れる快速電車。同列車の復路(安房鴨川→大宮 9224M)では、西船橋から乗り込む“武蔵野線内乗車”のユーザーの姿があった。「海浜幕張や西船橋、南越谷から乗ってくる人もたまにいる。鉄道が好きな人もいるし、通勤電車代わりに使う人もいる。だいたい1~2程度かな」とスタッフはいう。

乗車率7割ほどで西船橋駅9番ホームにゆっくり入ってきた485系「ニューなのはな」は、15~20人ほどの客を降ろし、乗務員交代を済ませ、1分停車でふたたびゆっくり動き出した。4分前に同じホームを発った普通・府中本町行きを追い越すことなく、4分間隔を保ちながらゆっくりと走っていく。この“お座敷485系”は、同列車のほか、快速「お座敷伊豆箱根」、快速「リゾートあわトレイン」などで稼働し、8月末の団体列車「ありがとうニューなのはな~」で引退する。

“2代目なのはな”が消えれば、かつての千葉駅の面影も消える。同駅は、駅ビルの建て替え工事のまっただなかで、11月には駅機能・コンコースが3階に移設され、エキナカ3階店舗が開業する見込み。2018年夏以降の全面開業を目指し、工事がすすめられている。

そんな千葉駅のまわりで、7月時点でも変わらないものがある。1960年代に建てられた千葉鉄道管理局(JR東日本千葉支社)社屋の脇に立つ動輪のモニュメントだ。千葉支社新社屋が総武線東千葉駅側に建ち、旧社屋付近が変わっても、1番ホームちかくにある「千葉機関区の跡」を伝えるモニュメントはいまもそのまま。動輪の記念碑「礎 十河信二」にはこう刻まれている。


「千葉機関区の跡」

千葉機関区は大正九年七月この地に開設してから四十年余り蒸気機関車基地として輸送任務の重責を果たしてきた
戦前は鉄道連隊の実地教育の大任をにない戦後においては国鉄近代化のさきがけとして気動車要員の育成に努め昭和二十九年優良業務機関として国鉄総裁表彰の栄誉をうけた
しかしながら太平洋戦争中の昭和二十年六月空爆にあい職員動員学徒ら二十三名の尊い犠牲者が礎となってこの地に眠っている
年移り昭和三十六年一月戦災復刻計画と輸送の近代化に伴い閉鎖されたものである
ここに有志相よって往時を追憶し殉職者の霊を慰め且つまた先人の偉業を永久にとどめるため記念碑を建立するものである

《レスポンス 大野雅人》

最終更新:7月18日(月)12時30分

レスポンス