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クラウド経理代行のメリービズ ビジョン、ミッションを刷新して奮起する

ZUU online 7/18(月) 11:40配信

家計や会計をITでより簡単にするサービスの誕生が続いてきた。事務作業の量も代々になる企業会計では、クラウド会計システムなどのサービスも注目を浴びており、経理の事務、入力といった形でも活躍している。

メリービズはその中で、クラウドソーシングによる経理代行サービスを提供しており、同社代表の工藤博樹氏はフィンテック協会でも代表理事を務める。ローテクも生かしたサービスで勝負をかける同社だが、組織としては拡大の余地がありそうだ。

今回はそんな同社で、マーケティングとカスタマーサクセスを主に担当する山室佑太郎氏に、フィンテックスタートアップで働く現実について伺った。

■理念と行動指針を作り直した2016年

同氏はもともと、大学院生時代にメリービズでインターンをしてきており、その後、コンサル企業に入社したものの、「答えのない仕事をしなければならない点に惹かれて」、戻ってきたという。

山室氏によれば、同社は2016年に新たに作った理念(ビジョン)や使命(ミッション)、価値(バリュー)を作り直して、新鮮な方向性を打ち出したところだという。組織の方向性をしっかりと決め、新たに打ち出すことで人心の刷新を図った格好だ。

「世の中を良くしたいと思っても、一人ではどうしても出来ないことがあり、皆で同じ空気を吸って、同じ夢をみる必要があった」(同氏)との思いや、2015年の一体感不足との反省に立ち、メンバーみんなで合宿を張り話し合って決めたとのこと。

具体的には「ビジネスをもっとシンプルに。」を理念に掲げ、「"ビジネス・インフラ"を創る」ことを、ミッションとして定義した格好だ。

■バリューからきっちり評価して「絵文字」で評価し明確化

さらに、バリューとしては、誰にでも誇れることをする「Do good」、常に相手目線に立とうとする「人を見ろ」、常に最高のパフォーマンスと成果を目指す「プロフェッショナル」、自ら動いて貢献する「For the team」、さらに「透明性」や「あたり前を疑え」といったものに価値を置くことが改めて明確にされた。

メリービズでは、評価を明確にするために、掲げたバリューに沿った行動についてはスタンプを付与するといった取り組みも推進。いい行動をとった際には、スタンプを付与するなど、明確に評価をしているとのことだ。

同社はバリューの実現へ向けた取り組みも踏まえて、意思疎通の透明性も高く保つ工夫をこらしている。フィンテック企業の各社がさまざまなコミュニケーションツールを活用して、効率化を図ろうとする中で、同社の運用方法は非常に特徴的だ。

■開かれた意思疎通で風通しの良い組織に

他の電子決済プラットフォームの提供会社などと同様に、メリービズもメッセージツールを活用。ITエンジニアの間を中心に、人気のある「スラック(Slack)」を使っているところまではよくある工夫。

だが山室氏は、メリービズ社内でのスラックの活用については、「ダイレクトメッセージは禁止している。メンバーの誰からでも見える形でコミュニケーションを図るようにしている」と語る。透明性の高い議論や意思決定のプロセスの実現を図っているとみられる。

またスラックでは、バリューに沿った行動の評価を明示するにも活用しており、「Do good」などそれぞれの内容に応じて、「バリューに基づいた行動をした際に、絵文字でリアクションする」などはっきりとわかる形で示しているという。一つひとつの行動を評価する仕組みとしても機能していると言っていいだろう。

■インターン生と作る実務のカタチ

加えてメリービズで特徴的なのは、学生のインターン生に任せる範囲の広さだ。エンジニアや営業など具体的な人材獲得の理想像は具体化されていないが、正規スタッフの8人で一丸となって取り組んでいる様子だ。

特に学生インターンにとっては単なる作業だけではなく、経理代行サービスの実務を行う「オペレーションセンター」の運営は学生インターンに権限を委譲。実際の運営だけではなく、学生インターンが見つけた課題と、それに対する解決策をすぐさま取り入れるなど、実践的な立場を与えていると言えそうだ。

学生インターンの面接も含めてインターン生に任せてしまうほどだ。

その点では、経理や会計の分野でも学生インターンの独自の視点を示せることも大切な様子。山室氏は「経理や会計は、昔からこうしてたから、こういうルールだったからという理由で記帳の仕方を決めている。その中で必要ない点を指摘したりできれば、ほしい人材といえる」と話す。

バリューの一つにも掲げられている「あたり前を疑え」といった姿勢を持っていれば、メリービズでの活躍の場も広がる可能性がありそうだ。少人数ながら、今後どのような組織に育っていくのか、未来の姿を見るのも楽しみだ。

メリービズ株式会社
本社:〒107-0061 東京都港区北青山3-12-7 秋月ビル6F
代表取締役:工藤博樹
資本金:1億3900万円
封筒に領収書とレシートをまとめて送ると入力代行を行ってくれる会計・経理クラウドサービスを運営。工藤代表自身の経験などから、企業での事務作業負担の軽減を目指して、起業した経緯がある。工藤氏はFinTech協会代表理事も務める。

最終更新:7/18(月) 11:40

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