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【舩越園子の目】 メジャー初V、ステンソンを支えたものとは

デイリースポーツ 7月18日(月)11時3分配信

 「全英オープン・最終日」(17日、ロイヤルトルーンGC=パー71)

 惜敗を繰り返した末、40歳でついに達成したヘンリック・ステンソンのメジャー初優勝は、スウェーデン男子による初のメジャー制覇でもあった。

 その表彰式。ステンソンは接戦を演じたフィル・ミケルソンに「素敵なバトルをありがとう」と感謝の言葉を送り、さらには家族、チーム、スポンサーやファン、キャディーにも感謝の言葉を送り、最後に「マイク、この勝利をキミに捧げたい」と言った。「マイク」とは、一体誰のことか。

 98年にプロ転向したステンソンは2度の深刻なスランプから這い上がり、ついにメジャーチャンプになった。その長い日々を応援し続けてくれたのがドバイ在住のマイクだが、「余命わずか」と知らされたのは今大会の火曜日。その翌日、マイクは息を引き取った。「いいときも悪いときもマイクは僕を支えてくれた。今週はいつもマイクが傍に居ると感じていた」

 3日目も最終日もステンソンの10メートル超のロングパットがウソのようにポンポン沈んだ。なるほど、あれはマイクの魂が沈めてくれたものだったのかもしれない。

 「この勝利をマイクに-」。ステンソンの言葉に思わず涙ぐんだ愛妻エマの表情が私の脳裏に焼き付いた。

(在米ゴルフジャーナリスト)

最終更新:7月18日(月)11時20分

デイリースポーツ