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【インタビュー】ビリー・シャーウッド「インスパイアされた物がそこにあるだけだ」

BARKS 7月21日(木)7時21分配信

イエスでの活動で知られているビリー・シャーウッド(マルチプレイヤー、ソングライター&プロデューサー)とトニー・ケイ(イエス、オリジナル・キーボーディスト)によるプログレッシヴロックバンド、サーカ(CIRCA)ニューアルバム『ヴァレー・オブ・ザ・ウィンドミル~風車の谷の物語』が、7月6日に発売となった。日本版にはボーナストラックとして、クリス・スクワイアに捧げた楽曲も含まれている。

◆ビリー・シャーウッド画像

──このアルバムはどのような作品ですか?

ビリー・シャーウッド:これはコンセプト・アルバムではなく、むしろそれぞれの曲を一緒にした作品なんだ。それぞれの曲が独自のメッセージを持っていて、それは何らかの形で他の曲に関係し、すべてをひとつに結びつける事ができるようなアルバムだよ。

──レコーディングには、どれくらいの時間がかかりましたか?

ビリー・シャーウッド:このアルバムを作るのに2年ほど時間を使ったね。同時期に別のプロジェクトの作業を行っていたので凄く忙しかったんだ。少しずつ時間をかけて作業し、最終的に2年という歳月が流れていた。

──イエスとの最も大きな違いはどんなところになりますか?

ビリー・シャーウッド:それぞれのバンドが良い部分を持っているから比較する必要はないよ。メンバーがそれぞれのバンドを出たり入ったりして結びついているんだ。イエスというバンドをファミリー・ツリーに例えたら、そこにはたくさんの枝になっている子孫のようなバンドがあるということさ。私とトニー・ケイはイエス・ファミリーの一員で、その事実はプログレッシブ・ファンにとって今後も無視できないよね。バンドが影響を受けたルーツや歴史をたどってみると、混乱することなく、なぜその音楽がそこにつながったかが理解できるんじゃないかな。

──なぜプログレッシブ・ロックの楽曲は、全体的に長いのでしょうか?


ビリー・シャーウッド:それは私にとって「実験的」な事であり、プログレッシブ・ロックやフュージョン、ジャズなどが好きで、そういうエッセンスを楽曲に入れているからかな。

──アレンジは大変ですか?プログレッシブ・ロックは複雑な展開が多いので難しく感じるのですが。

ビリー・シャーウッド:それはアートだよ。これは好きな様に作る物で、感じることを歌詞にし音楽をクリエートする。音楽制作するにあたって計算はしてない。ただインスパイアされた物が作品としてそこにあるだけだ。

──日本版ボーナストラック「CLOUDY SUNDAY MORNING 曇天の日曜朝に憶ふ」はクリス・スクワイアに捧げた曲とのことですが。

ビリー・シャーウッド:クリスとは30年来の友人で、私達はConspiracyというバンドを一緒にやっていた。イエスでも一緒に活動してた。彼が病に冒された時、私に電話をくれてこう言ったんだ、「治療に専念するから病気が治るまで自分の代わりにイエスでプレイして欲しい」と。結果的には彼は病との戦いに敗れてしまったので今も自分がそのポジションにを受け継いでいる。それはクリスがイエスというバンドが今後も継続していくために望んだ事で有り、私は彼のリクエストに応えるため、「心から魂を音楽に捧げ、未来に続けていく」とクリスに約束した。クリスが亡くなった日は曇った日曜の朝で、私はその日にこの曲を書き上げた。それはこの新しいサーカにとってふさわしい事だとも感じている。このレコードは私の友人へ感謝や尊敬を表す作品であり、そこにはイエスというバンドを世に送り出したTK(トニー・ケイ)とクリスの存在が大きく反映されているんだ。

──ご存知の通り音楽ビジネスは以前から大きく変化をしています。我々は新しい世代へ何をしたら良いと思いますか?

ビリー・シャーウッド:音楽の言葉を広げて、音楽という財産が何かを発見して行く事が必要なのかもしれないね。

──日本を含めツアーに行く予定はありますか?

ビリー・シャーウッド:11月にイエスで日本に行くよ。クリスとの約束を守り続けるから、イエスは凄く忙しいね。もしオープニングアクトとしてサーカがプレイできるなら絶対演りたいね。

──日本のファンにメッセージをいただけますか?

ビリー・シャーウッド:いつも日本でパフォーマンスができることは、信じられないほどの栄誉なことだよ。毎回素晴らしい人々がそこにいて、ファンのみんなは音楽スピリッツを持ち生きている。皆さんからの応援に深く感謝しながら、11月にイエス公演で会えることを楽しみにしているよ。

インタビュー:Sayaka Shiomi

サーカ(CIRCA)
イエスに在籍したビリー・シャーウッドとトニー・ケイ、アラン・ホワイトを中心に2007年に結成され、セルフデビューアルバム『CIRCA』をリリースしている。このアルバムにはアラン・ホワイトとギタリストのジミー・ホーンも参加した。
現在のラインナップは
・BILLY SHERWOOD ビリー・シャーウッド(ヴォーカル、ギター)
・TONY KAYE トニー・ケイ(キーボード、ハモンド)
・SCOTT CONNOR スコット・コナー(ドラム、パーカッション)
・RICK TIERNEY リック・ティアーニー(ベース)

サーカ『ヴァレー・オブ・ザ・ウィンドミル~風車の谷の物語』
2016年7月6日発売
KICP-1781 ¥2.600+tax
1.SILENT RESOLVE 静寂と決意
2.EMPIRE OVER 越権統治
3.VALLEY OF THE WINDMILL 風車の谷のお話を
4.OUR PLACE UNDER THE SUN 太陽の下に
5.CLOUDY SUNDAY MORNING 曇天の日曜朝に憶ふ※日本盤ボーナス・トラック

<YES来日公演>
2016年11月21日(月)・22日(火)・28日(月)・29日(火)
@Bunkamura オーチャードホール
18:30 open/19:00 start
S ¥10,000(1F席・2F席・3F席[座席指定]/税込)
A ¥9,000(3F席後方数列[座席指定]/税込)
2016年11月24日(木)
@オリックス劇場
18:00 open/19:00 start
[問]ウドー音楽事務所 03-3402-5999 / 大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506

最終更新:7月21日(木)7時21分

BARKS