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【インタビュー】GARI、活動停止から暴虐の再始動

BARKS 7月21日(木)8時10分配信

21年ぶりの再始動を果たしたSCHAFTでヴォーカルを務めたYOW-ROW(ヨウイチロウ)率いるGARIが、7月20日にTSUTAYA O-WESTにて復活ライブを決行する。

◆GARI画像

GARIは、2005年のデビュー以降ジャンルに捉われない多種多様な音楽性を武器に、国内外で活動しミクスチャー系ロックの代表格となっていった。2015年8月にはアルバム『stereoscope』をリリースし、収録曲がCMに起用され話題となるも、リリース後のライブで突然活動未定を発表、その後YOW-ROWがSCHAFTに参加した事もありファンの間では解散説も流れることとなった。

そんな彼らの真相をヴォーカルYOW-ROWに直撃取材した。

──2015年8月5日にアルバム『stereoscope』をリリースしたわずか3ヶ月後、ワンマンライブを最後に活動を未定とした真相をお話ください。

YOW-ROW:主な理由はSCHAFTに参加することが決まったからです。『stereoscope』をリリースした時点で完成度の高い作品ができたと感じましたし、同時にデビュー10年という節目だった事もあり、あえて区切りを付けてSCHAFTに専念しようと決めたんです。

──SCHAFTへの加入はどういういきさつだったんですか?

YOW-ROW:元々BUCK-TICKのアレンジやリミックスを僕が何曲か担当させてもらっていたり、藤井さん(minus(-)/睡蓮)とは別のユニット(DNPA)をやったりと、お二人とは以前より交流がありました。僕自身バンド活動を始めた頃に一人のリスナーとして、当時のSCHAFTの音楽を聴いていて、とても影響を受けたので、SCHAFTのヴォーカリストとして声をかけてもらった時は驚きましたが、藤井さんと今井さんの話を聞くうちに自然な形で受け入れることができました。

──GARIのメンバーはどのような反応を?

YOW-ROW:メンバーそれぞれ別プロジェクトなどもやっていますので、快く送り出してくれました。実は普段からベッタリという訳では無くGARIの活動以外は、お互い干渉しないいい関係です。バンドとして次のステップに行く為に外から新しい経験を個々が増やしポジティブに次に繋げて行くという空気感ですね。

──SCHAFTへの参加を機に、GARIはもう終ったと勘違いした人もいたのでは?

YOW-ROW:そう思う人もいるかもしれませんが、僕らは音楽を発信していく中で届く人には届くと思っているんですね。自分たちの音楽を聞いてライブを見て、また感じとってくれたらいいなと思っています。信用していますから。

──GARIのメンバーとは、どれくらいぶりの再会ですか?

YOW-ROW:ライブが決まり、リハーサルをするまで半年ぐらい会っていなかったです。普段からライブやレコーディングが無い限り、あまり連絡を取らないので特にそんなに久しぶりな感じはなかったですけど。

──7月20日のワンマンLIVEに関しては、誰の発案ですか?

YOW-ROW:SCHAFTが一段落着いた時点で、自分のパーソナルなバンドをやっていかないとだめだなと思ったんです。本来ならば色々計画して進めて行かないといけないですし、僕自身そういうタイプなんですけど、取りあえず先にライブのスケジュールを決めてしまえばそこに向かって走るだろうと思って、僕からメンバーに言い出しました。そしたら皆がじゃあやろうと合意してくれて、7月20日に向かって走り出しました。それぞれのメンバーが来るであろう次のタイミングに向けて準備をしていたので、臨戦態勢は常にあったと思います。

──海外活動も含めこの10年の間に様々な音楽シーンを経験をしてきたわけですが、GARIのサウンドはどのような影響を受けましたか?

YOW-ROW:自分たちでジャンルを主張した事はあまり無いんですけど、その時々の時代のエッジに噛み付きながら音楽をしたいと思っています。もしそれがジャズ・ファンクであってもEDMであってもロックであってもいいという振り幅で、4人がその時代で面白いと思う音楽を奏でてきたと思いますよ。時代は凄く意識していますね。

──2016年はどう見ていますか?

YOW-ROW:基本あくまでもロックバンドなので、ロックバントとしてのアプローチをメインに置き、EDMやその他の音楽の要素はスパイスやエッセンスとして使ってます。ロックをどう料理するか?みたいな感じで。バンドとしてのクオリティーってある程度まで行けば、あとは時代に応じたアレンジだったり方向だったりだと思うんですよ。自分の中では、作った作品が古くならずに…もっと言えば前作を引きずらないアプローチを考えます。

──7月20日のワンマンライブからGARI再始動となるわけですが、どんなライブになりそうですか?

YOW-ROW:割と着飾らず、バンドの素の部分というか演奏でみせるライブにできたらと思っています。原点に戻る感じです。僕らはアルバムを過去に5枚出してますから、そこからワンマンの為に数十曲選曲するのは大変なんですけど、今回のライブでは集大成を見せたいので、最新アルバムを中心に過去のアルバムの中からピックアップしたものを、今やりたいサウンド感にアレンジし直したりして、バラエティーに跳んだ選曲にします。

──新曲も?

YOW-ROW:今まで新曲をリリース前にライブで披露することはなかったんですが、いい意味で先に進んで行く為に今回はライブで披露します。前作の『stereoscope』は僕の中では一番複雑なアルバムだったと思うのですが、その雰囲気とは全く違う衝動的なロックな曲になっていると思います。

──今回のライヴの最大の見所は?

YOW-ROW:今回のタイトル<Runway Lights>の意味は空港の滑走路灯なんですが、10年間色々と廻って、一度活動をストップしたけどもう一度そこに帰還しようと思った原点回帰の覚悟…そこが見所ですね。ここでやめる事もできたはずなんですが、何故もう一度戻って来たか?やめる事よりも続ける方が大変なので、これは意地ですね。僕は辞めた方がいいと周りから言われたら、やめたくないタイプなんで。活動停止を発表した時に周りの人達は、これで自然消滅するんだろうなって思ったと思うんですが、そしたらやっぱり絶対やめないよって感じ。僕がそういうところに噛み付いていられる間はやめないと思います。

──GARIは活動拠点を世界に持っていますが、2006年にフランスでアルバムをリリースした経緯は?何故フランスからだったんですか?

YOW-ROW:本当にこれは偶然で、たまたまフランスのレーベルの方が来日して日本の音楽は今どういうのが流行っているのかなと?某レコードストアーで試聴機を聴いていた所に、たまたま僕らのデビュー版があって、それを聞いてこのバンドだったらフランスでも受け入れられるかなと思ってくれたことが始まりなんです。癒着も何もなく、彼らがそこで僕らの音を聴いていなかったら実現しなかった話なんです。実は当時は海外で活動したいという思いはあまりなかったんです。なのでリリースした時も実感がないままで、実際に海外に行ってライブをしてやっと実感ができました。正直現地に行くまでは、誰もライブに来ないだろうと思っていたところもあったんです。当時は地方ではまだ数十人しかファンがいない状態でしたからね。でもフランス現地のレーベルの方が田舎街までツアーを組んでサポートしてくれた。フランスの地方でもお客さんが集まってくれた事に驚き、アルバムを出して広がっていることが実感できたんです。

──入場規制が起こるほどライブに人が集まったとも聞いていますが。

YOW-ROW:きっかけのひとつに<Japan Expo>に出演したこともあると思います。当時の<Japan Expo>でアニメ・タイアップもないロックバンドで盛り上がってくれたのは異例だったと思いますけど、僕らが想像しているより日本のバンドや音楽に興味を持ってくれているんだなというのが驚きでした。

──海外ではハプニングも起きるでしょう?

YOW-ROW:海外は大変だという話もよく耳にしますけど、フランスのレーベルがすごく頑張ってくれていたこともあり、申し訳ないぐらい環境は良かったですよ。ひとつだけセットされているはずの音響機材が放置してあってコンサートスタッフもいなかったので自分たちでスピーカーをはじめ機材を組んだことがありますね。主催者はライブを中止にする事も視野に入れていたんですけど、お客さんが既に外で待っていてくれていたので、これはどうしてもライブをやらなくてはという思いで、必死になんとか組んでやりとげました。だから大体の事は何でもやれますよ(笑)。どこに行っても音が出ればなんとかなるもんです。

──YOW-ROWさんは、ナット・ウェラー(ポールウェラーの息子)や、ロシアのCheese People、チェコの SUNSHINE、リトアニアのThe Footloseなど海外のアーティストのプロデュースやRemixなども行っていますよね?

YOW-ROW:実はフランスのレーベルの話と同じで、本当にラッキーな事に偶然だったりというケースが多いんです。業界的な仕事の繋がりでは無く、当時リミックスをやった海外アーティストは、My Spaceから直接連絡があり一緒にやろうという運びになったものが多いですね。リトアニアのThe Footloseはそうでした。君の音楽気に入ったからリミックスしてくれない?と気軽な感じで連絡が来ました。海外の人は面白いと思えば行動する。アクションを起こして、通えば何か起きる可能性があることを学びました。

──仲間とのコラボレーションの予定は?

YOW-ROW:それをやってしまうと種明かしみたいになってしまうので今はあまり考えてないかな。彼らに負けたくないのもありますし、彼らの音楽を聴いて逆にこっちはさらに新しい事を追求していきたいという攻めの体制ですね。精神的にはデビューした時と気持ちは変わっていなくて、いつも上昇していきたいというのが本音です。

──今後もGARIとして海外を攻める予定はありますか?

YOW-ROW:北米もまだ行ってないので行きたいですし、南米も気になるのでトライしたいですね。まずは7月20日のワンマン、年内も数本ライブをやる予定です並行してアルバムの制作に向けて曲作りを行ってるので、なるべく早い段階でリリースできたらいいなと思ってます。最近はスピード感も求められているので、でき上がったものからリリースするとか、機敏に対応しようと思っています。

取材・文 Sayaka Shiomi

最終更新:7月21日(木)8時10分

BARKS

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。