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英航空ショーで日本勢は航跡を残すことができたか

ニュースイッチ 7月18日(月)8時20分配信

技術のアピールに手応えも、「本場欧州」開拓は一筋縄ではいかず

 【英ファンボロー=戸村智幸】17日に閉幕した世界最大級の航空宇宙産業展「ファンボロー国際航空ショー」では、日系製造業が世界の航空機市場に向け、自社製品をアピールした。現在、防衛省に製品を納入する企業は海外民間市場の開拓を目指す。また、航空機部品の素材を手がける企業は、採用拡大に動きだした。日本企業9社が共同出展。防衛省に製品を納入する企業は海外民間市場の開拓を目指した

<富士重のヘリ、東南アに照準>

 「新型ヘリコプターを海外、特に東南アジアに売り込む」―。富士重工業はそうした構想を抱き、米ベル・ヘリコプター・テキストロンと共同開発中の機体「UH―X」の10分の1サイズの模型を初出展した。

 防衛省に量産初号機を2021年度末に納入後、UH―Xの民間転用機「412EPI発展型機」を東南アジアで拡販する計画。市場調査や営業活動を今後始める。

 新明和工業は水陸両用の救難飛行艇「US―2」を消防用途でも提案する。海上自衛隊による海難事故の救出作業向けに、これまで5機を納入した。14年に決まった防衛装備移転三原則により、海外の消防に採用される可能性が出てきた。

 同社はUS―2の模型をファンボロー国際航空ショーに初出展し、高さ3メートルの波の上に着水できる性能を来場者にアピールした。担当者は「3メートルは世界屈指の性能で、説明すると驚いてもらえている」と手応えを感じていた。

<素材に強みもまずは知名度>

 神戸製鋼所は17年3月期に始動した新中期経営計画に、航空機市場への注力方針を盛り込むなど、市場開拓を本格化する。チタンとアルミニウム両方の素材を手がける強みを生かし、エンジンの周辺部品や着陸装置向けの採用拡大を図る。今回が初出展で、担当者は「世界的には知名度が高くなく、アピールしなければ」と意気込んでいた。

 今回が4年ぶりの出展となったのは三菱マテリアル。工作機械の切削工具を手がけ、主翼の穴あけや切削加工など、航空機向けで一定の実績がある。今回、耐熱合金を削るための軽量なセラミックス製工具を出展した。担当者は「持つことで軽さを実感してもらっている」と自信を深めている。

 海外の航空機市場への参入は一筋縄ではいかない。本場欧州で自社と製品の知名度を高めることは、その第一歩になる。各社の努力が一日も早く実を結ぶことが期待されている。

最終更新:7月18日(月)8時20分

ニュースイッチ

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