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旅客機の受注減が鮮明に。その本当の理由とは

ニュースイッチ 7月18日(月)9時50分配信

2強が需要先食い、さらに航空会社が既存機の「延命」へ

 原油安が航空機市場に影を落としている。17日に閉幕した世界最大級の航空宇宙産業展「ファンボロー国際航空ショー」における米ボーイング、欧エアバスの受注実績は、2015年に開催した同規模の航空宇宙産業展「パリ国際航空ショー」を下回った。燃料価格低下で省燃費型機材への買い換えが停滞しているためだが、新興国からの受注は引き続き好調だった。

 ボーイングの受注は182機(268億ドル)で、15年パリショーの331機(502億ドル)に及ばなかった。中国の厦門航空から次世代小型旅客機「737MAX」30機を受注するなど、中国の航空会社から計106機を受注した。

 エアバスの受注も279機(263億ドル)と、15年パリショーの421機(570億ドル)を下回った。ジョン・リーヒー顧客担当最高業務責任者(COO)は年間受注目標の650機は達成できるとしつつ、「タフな1年になる」と厳しい環境が続くと予測した。同社の最大の成果はマレーシアの格安航空会社(LCC)エアアジアからの主力小型機「A321neo」100機の受注。ボーイング同様、新興国の需要に支えられた。

 三菱航空機(愛知県豊山町)はスウェーデンの航空機リース会社と国産小型ジェット旅客機「MRJ」20機(10機はオプション)の受注で基本合意した。

<解説>
 受注減の背景には、原油安によって航空会社が既存機の「延命」を図っていることもある。また、そもそもボーイング、エアバスが受注を先食いし過ぎたという見方もある。両社の受注残(受注したがまだ納入していない機体の数)は数年ー10年分の生産量に匹敵する。

 航空会社にとっては、特に売れ筋の小型機以外は「いま買っても受領は何年も先。この間に何があるか分からない」という状態。革新的な新機種でも出てこない限り、受注低迷の動きはしばらく続くと考えられる。

最終更新:7月18日(月)9時50分

ニュースイッチ

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