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半世紀ぶり…獅子頭が家庭回り厄払い 坂戸の八坂神社夏祭りで復活

埼玉新聞 7月18日(月)10時32分配信

 埼玉県坂戸市元町周辺で17日、八坂神社夏祭りが行われ、その中で獅子頭が各家庭を回って厄払いをする「獅子の巡行」が約50年ぶりに復活した。

 獅子の巡行はかつて、みこしが練り歩く大神輿(みこし)の渡御(とぎょ)とともに行われていたが、周辺道路の交通量が増えたこともあって、1962年ごろに消滅。その後道路整備が進み、76年に大神輿の渡御は復活したが、獅子の巡行は復活されなかった。そんな中、子どものころに巡行を経験した人たちが集まった際、昔を懐かしみながら、「子どもたちに夏祭りの思い出をつくってあげたい」と盛り上がり、復活させることにしたという。

 半世紀も前の行事。当時携わった人が少なくなる中、祭りの様子が書かれた資料を参考にしたり、子どものころの記憶を思い出したりした。「ここで復活させないと、何のために獅子が保存されているのか分からなくなってしまう。当時子どもだったわたしたちが50年近くたっても覚えているくらいだから、復活させて子どもたちの思い出になり、引き継いでいってもらえれば」。復活に関わった飯村章さん(65)は話す。

 この日は蔵の中に保存されていた雄雌の獅子2頭が登場。水引き幕を子どもたちが持ちながら、周辺にある家庭などを回って歩き、厄払いなどをした。

 獅子の巡行の復活を企画した夏祭り獅子復活会代表の原口啓さん(69)は「子どもたちも楽しんでいる様子だった。これを継承していければ」と話していた。

 夏祭りでは大きなみこしが担がれ、周辺には威勢のいい掛け声が響き渡った。

最終更新:7月18日(月)10時32分

埼玉新聞