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まだ通過点にすぎない 攻守に活躍のベイ倉本

カナロコ by 神奈川新聞 7月18日(月)11時51分配信

 クライマックスシリーズ初出場を目指す横浜DeNAがオールスター戦前の戦いを終え、3位と2年連続でAクラス(3位以上)につけている。ここまで投手陣の踏ん張りが目立つ一方で、社会人出の2年目、25歳の倉本寿彦の活躍が際立つ。

 チーム最多の85試合に出場し、全体の守備機会で失策しなかった率を示す守備率は9割9分1厘(3失策)。リーグの遊撃手部門で大引(ヤクルト)に次いで2位にいる。

 さらに、今季は打撃でもリーグ6位の打率3割1分6厘をマーク。定評のある守りだけでなく、バットでも投手陣をもり立ててきた。

 7月12日の中日戦(横浜)はその非凡さを見せつけた好例だった。

 1点を追う八回、先頭打者の梶谷が右前打で出塁すると、倉本は初球バスターに成功。外角球をたたき、バントシフトを敷いて大きく空いていた三遊間を見事に破った。

 「ショートは走者に注意すると思うし、三塁線は締まっている。転がせば何とかつながるかな」と考えていたという。一瞬で状況を見極めて好機を演出し、この回の同点と最終回のサヨナラ勝ちに結びつけた。

 打率2割8厘に終わった1年目からの大きな飛躍には、ある好打者の存在がある。昨季首位打者の川端(ヤクルト)。同じ左打者の打撃を参考にして、引っ張る打撃から逆方向の左翼を狙ったミート中心に切り替えた。4月下旬に3割台に乗せると、コンスタントに安打を重ねている。

 残念ながら初のオールスター戦の出場はかなわなかった。本人は「そんな器ではないですから」と謙遜するが、8度目の出場で同じショートの坂本(巨人)に「何で選ばれてないの? おかしいやろ」と認められる存在になっている。

 「まだ真ん中の通過点にすぎない」と気を引き締める。勝負の後半戦へ背番号5は「終わった時に、Aクラスにいられるように、今に満足せず、最後の最後まで戦いきれるようにと思っています」と力強く語った。

最終更新:7月18日(月)11時51分

カナロコ by 神奈川新聞