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自然体験、県内が再脚光 参加者拡充や復活

福島民報 7月19日(火)10時26分配信

 福島県内で少年自然の家を運営する埼玉県の越谷市は来年1月、あだたら高原少年自然の家(二本松市)を利用したスキー教室を6年ぶりに再開させ、さいたま市は舘岩少年自然の家(南会津町)などで自然体験教室を開き前年より6千人多い2万1千人の子どもを参加させる。自然環境の良さや放射線への不安解消により実施を決めた。観光関係者や県は教育旅行拡大の弾みになると期待している。
 越谷市は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い学校単位のスキー教室の開催を見送っていたが、施設周辺の放射線量が低下し不安が解消したため再開を決めた。
 教室は市内全中学校の1年生約3千人が対象。施設近くの、あだたら高原スキー場で2泊3日の日程で行う。
 施設は現在、家族連れやスポ少など一般利用のみ受け付けている。学校利用が中心だったため、利用者は震災前の3割以下に減っている。市は昨年度から保護者を対象に放射線に関する講習会を開き準備を進めてきた。スキー教室とともに中止した夏の林間学校の再開は今後検討する。
 服部文昭所長(58)は「施設開設から30年以上、二本松市には体験活動に協力していただいた。再開をきっかけに復興を応援していきたい」と心を寄せている。
 さいたま市は3月に群馬県の赤城少年自然の家を閉所し、東京ドーム7個分という約34万平方メートルの敷地で山歩きや沢歩きなど充実した体験ができるとして、自然体験の舞台を舘岩に集約した。
 自然体験は市内公立学校の小学5年、中学2年のほぼ全員が対象になる。2泊3日の日程で、夏は山歩きや木工クラフト、冬はスキーなどの体験を行う。
 舘岩集約に伴い施設を増築し、平成30年春には約200人収容の新館が開所する予定だ。新館が完成するまで施設で受け入れきれない児童・生徒は町内の宿泊施設を利用する。
 自然体験は雪国の生活などを学ぶ貴重な機会になっているという。高後仁所長(55)は「南会津の大自然を舞台に体験活動を充実させたい」と考えを示す。

福島民報社

最終更新:7月19日(火)12時29分

福島民報