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「草舟」人力到達ならず 人類ルート探る航海 西表着

琉球新報 7月19日(火)12時2分配信

 【西表島=竹富】3万年前の人類が日本列島に入ってきたルートを探る国立科学博物館のプロジェクトで、草舟による渡海を検証するため、与那国島―竹富町西表島間の航海を進めていた研究チームの草舟2隻が18日、目的地の西表島のシラス浜に到着した。ただ潮流が強く途中、伴走船でけん引されるなど全ての行程を人力で渡海する目的は達成できず、課題を残した。

 事務局などによると、航海を中断していた草舟は18日午前7時前に西表島沖数キロから航海を再開、同11時ごろにシラス浜に着いた。予定していた直線距離75キロの行程の半分以上は伴走船でけん引されたという。

 草舟は17日午前7時ごろ、与那国島から西表島を目指して出航。同午後3時ごろ、潮の流れが速く北に向かう進路を修正するため人力でこぐのを中断した。その後、夜を迎え、危険と判断し航行を中止した。

 チーム代表の海部陽介・国立科学博物館人類史研究グループ長は「残念なことに(人力で)西表にたどり着くという目的は達成できなかったが、やったことに意義はあった。どうやったらできるのかあらためて考え、次に生かしたい」と話した。

 チームは来年7月に、最終目標である日本列島に人類が入ってきたとルートの一つと考えられる台湾から与那国島までの100キロ余の航海を予定している。

琉球新報社

最終更新:7月19日(火)12時2分

琉球新報