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北朝鮮が短距離ミサイル3発発射 その狙いとは

聯合ニュース 7月19日(火)11時6分配信

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が19日早朝に短距離弾道ミサイル3発を発射した。韓国では米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備に対する武力威嚇との見方が出ている。

 この日、北朝鮮がミサイルを発射した南西部の黄海北道・黄州は、THAADの配備先に決まった慶尚北道・星州まで直線距離で約380キロだ。韓国軍合同参謀本部の発表によると、北朝鮮が黄州から東海に向け発射した3発のミサイルは500~600キロ前後飛行した。合同参謀本部の関係者は「星州はもちろん、釜山を含む韓国の全地域をターゲットに攻撃するのに十分な距離だ」と述べた。

 北朝鮮は11日に朝鮮人民軍総参謀部砲兵局の「重大警告」を通じ、THAADの配備先が確定すれば「物理的な対応措置」が実行されるだろうと威嚇していた。その2日後、韓米の軍当局は星州をTHAAD配備先として発表した。

 韓国軍関係者は「北が『物理的な対応措置』を公言したため、その動向を注視していた。今回のミサイル発射もそれと関連があるという解釈が可能だ」とした。

 北朝鮮はTHAAD配備への反発あるいは武力誇示の一環として短距離ミサイルを発射したといえそうだが、韓米がTHAAD配備の必要性を強く意識することにもつながる。

 北朝鮮が発射したのはスカッド系の短距離弾道ミサイルと推定されている。韓国軍関係者は「スカッドは北が星州などを攻撃するのに使う可能性が最も高い兵器だ」とした上で、「THAADが配備されればパトリオットと共に、スカッド対応の多層迎撃システムを構築できる」と説明した。

 韓米の軍当局は韓国首都圏以南を狙う北朝鮮の弾道ミサイルに対し、より高度での迎撃が可能なTHAADでまず迎撃を試み、失敗すれば地対空誘導弾パトリオットで迎撃するという多層防衛体制を構築する計画だ。

 一方、星州が北朝鮮の攻撃目標であることが確認され、現地でTHAAD配備反対の世論がさらに強まる可能性もある。電磁波の影響に対する懸念に加え、北朝鮮の攻撃目標にされかねないとなれば、住民の不安がさらに高まるためだ。

 軍関係者は「このミサイル発射とは関係なく、引き続き住民の説得に努め、理解を求めていく」と述べた。

最終更新:7月19日(火)11時16分

聯合ニュース

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