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暗号化ファイル伝送にクラウド利用、日本損害保険協会での効果

ITmedia エンタープライズ 7月19日(火)8時17分配信

 日本損害保険協会は、2015年12月から暗号化ファイルを伝送するクラウドサービスを利用し、情報の安全性を高めつつ作業時間を短縮させたという。富士通エフ・アイ・ピーが7月14日に発表した。

 同協会は、損害保険会社とのデータの送受信に電子メールを利用しており、さらなるセキュリティ強化のために基盤を整備して、安全性を確保するために必要なチェック作業などの負担の軽減を目指していた。導入したのは、「FUJITSU セキュリティソリューション Confidential Posting」というサービスだ。

 Confidential Postingの導入により、データの送信は制限されたアドレスを持つ特定端末からしか行えなくなり、独自のラッピング技術によって、送信元する端末側でデータを暗号化する。送信後のデータは、富士通エフ・アイ・ピーが運用するデータセンターに保管される仕組みになっている。

 従来は、各損害保険会社とのデータのやり取りに使用するメールが、他の業務メールと一緒になってしまうことが課題だった。サービス導入後は、ログを用いて必要なメールだけの送信履歴を確認できるようになり、送信先でデータがダウンロードされたのかも確認できる。送受信履歴の確認作業が効率化されたこと、わざわざ再送するといったような事態が解消されたという。

 また、誤送信対策もサービスのオプション機能やカスタマイズで図った。これまでは送信者が慎重にメールを作成し、複数の人があて先をチェックしていたが、こうした人手に依存する作業の負担も解消された。結果的に重要なデータ送受信業務に関する作業時間が4分の1程度に短縮されたという。各損害保険会社も同協会へメールが届いているのか問い合わせる手間がなくなった。同協会では活用範囲の拡大を検討しており、セキュリティ強化と業務効率化を推進していく方針だ。

 セキュリティ強化の観点では、今後も人による運用でカバーするところが一部残るものの、クラウドサービスの活用で作業の負荷を減らし、システム化で人手によるミスを大幅に減らすことができる。同協会だけでなく損害保険会社側の負荷も同時に軽減した点が注目される。

最終更新:7月19日(火)8時17分

ITmedia エンタープライズ

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