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有機EL守る材料、ガスバリア性が従来の10倍強――フレキシブルディスプレイの品質向上へ

EE Times Japan 7月19日(火)15時34分配信

■透明度が高く、画質向上にも貢献

 東ソーは2016年7月、フレキシブルディスプレイの品質向上に必要なガスバリア材料「TG-4E」を開発したと発表した。有機ELを用いたフレキシブルディスプレイには、樹脂フィルム基板上に有機ELを保護するガスバリア膜を作製することが検討されている。

【「TG-4E」膜の表面AFM画像はこちらから】

 従来材を用いた膜はガスバリア性が低く、水や酸素の投下によって有機ELのドット抜けなどが発生するため、フレキシブルディスプレイに適用できない問題があった。同社は今回、TG-4Eを用いたPECVD法(プラズマ励起化学気相成長法)でガスバリア膜を作製すると、高いガスバリア性を発揮することを確認したという。

 TG-4Eの性能は、従来材のヘキサメチルジシロキサンと同一膜厚条件で、10倍以上のガスバリア性を実現。従来材によるガスバリア膜のように淡黄色とならず、透明度が高い膜が作製でき、画質向上にも貢献する。また、伸縮性が高いため、耐クラック性、耐屈曲性に優れ、加温による樹脂フィルムの伸張にも対応可能としている。

 同社は今後、国内外のデバイスメーカーと、TG-4Eの性能評価を進めていくとした。

最終更新:7月19日(火)15時34分

EE Times Japan