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「シン・ゴジラ」完成をキャスト&スタッフが報告、庵野秀明「この作品に救われた」

映画ナタリー 7月19日(火)17時14分配信

「シン・ゴジラ」の完成報告会見が、本日7月19日に東京都内で行われ、キャストの長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、脚本・編集・総監督の庵野秀明が出席した。

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庵野は開口一番「『エヴァンゲリオン』ファンの方にはお待たせしてしまい、本当に申し訳ないです」と謝罪し、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の公開から3年半以上の月日が流れたことに触れる。そして自身の制作の姿勢を「1試合完全燃焼」と表現し、「『エヴァンゲリオン』は魂としか言いようがない作品なんですけど、それを削りながら作っていく。そういうものを(新劇場版3作で)3回もやってしまったから、これ以上作品を作れないかもと追い詰められていて。そんなときに『シン・ゴジラ』の話をいただき、僕自身がこの作品に救われました」と正直な思いを吐露した。

これまで数多くのシリーズが制作されてきた「ゴジラ」だが、本作で描かれるのは、第1作と同じく初めてゴジラが登場する世界。庵野は「怪獣映画の面白さは、現代に異物が現れるということ。これは特撮でなければできない世界観。怪獣映画としての完成度や素晴らしさは最初の『ゴジラ』にすべて集約されていると思う」と持論を述べ、「怪獣映画は『ゴジラ』があれば十分じゃないかと。だから最初は(オファーを)断ったんです。『ゴジラ』にほんのわずかでも近付けるには同じことをやるしかない。それ以外の方法が僕の中にはなかったんです」とストーリー誕生の背景について説明する。

さらにゴジラをフルCGで作り上げたことについて、庵野は「着ぐるみでもいいんですけど、今回は世界観にも合わせてCGにしました」と説明。竹野内から「監督はゴジラの“目”にこだわられているんですよね?」と質問が出ると、庵野は「本作のゴジラは目だけ下を向いている。人間を見ているから。そこが今回登場するゴジラの唯一のコミュニケーションだったのです」とゴジラの視線へのこだわりを明かし、「視線の先に感情が表れるんですよ。これまで下を向いて人間を見ているのは初代ゴジラだけ」と、ここでも初代ゴジラとの共通点を挙げた。

会見では、本作が香港、マカオ、インド、エジプト、ドイツ、ブラジルなど、世界100の国と地域で配給が決まったという発表も。「ゴジラ」シリーズ史上最多となる記録に、内閣官房副長官・矢口蘭堂役の長谷川は「ゴジラは世界中で愛されている怪獣のシンボル。それと同時に庵野監督への期待でもあると思います」と賞賛を送る。一方、内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹役の竹野内も「観終わったあと議論していただきたい作品。そこに一番意味がある。118.5mのゴジラの大きさは日本だけにとどまってはいけない」と力強くコメント。

最後に、米国エージェントのカヨコ・アン・パタースンを演じた石原は「この作品に参加して、もし出演していなかったら、この役じゃなかったら、これほどまでに未来のために学ぼうと決意することはなかったと思います。これから自分が生きて行くうえで1つの大きなきっかけになったなと、はっきり感じる作品になりました」と熱い気持ちを語った。

「シン・ゴジラ」は7月29日より全国ロードショー。

最終更新:7月19日(火)17時14分

映画ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。