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豊かな低域と埋もれないボーカル 1MORE「MK801」で“マクロスΔ”の1stアルバムを堪能する

ITmedia LifeStyle 7月19日(火)20時5分配信

 「この音が(ほぼ)1万円だと……?」

 この真っ赤なヘッドフォンを装着し、しばらく音楽を聞き流したときに感じた第一印象がこれだ。今回取り上げる中国のポータブルブランド「1MORE」(ワンモア)の「OVER-EAR HEADPHONES MK801」は、40mmドライバーを搭載する密閉型ヘッドフォン。e☆イヤホンでは1万800円(税込)で発売中だ。

【画像】思いっきりねじってみた

 中華ヘッドフォンで1万円以上の価格帯となると、個人的には気軽にポチッと購入ボタンを押すには少し勇気がいる。できればじっくり試聴して納得してから購入したいと思うのだが、さまざまな製品を聞き比べていると、たまにとんでもない逸品に出会ってしまうのが中華製品の怖いところ。先日もFLC Technologyの「FLC8」という、チューニングパーツの交換によって36通りに音が調整できるハイブリッドイヤフォンに出会ってしまい……長くなるのでこれはまた別の機会に。早速今回の主役であるMK801をご紹介しよう。

●外観は派手すぎず、強度も心配なし

 カラーバリエーションはブラックとレッドの計2色で、今回試用したのはレッドだ。メタリックな質感で一見すると派手に見えるが、実際は落ち着いた深みのある色合いで、老若男女が使っても違和感はないと思われる。欠点というほどでもないが、手の油分が付着しやすいので気になる人はよく拭き取っておくといいだろう。

 ヘッドバンド部はメガネフレームなどに使われる「TR-90」という素材を採用しており、非常に柔軟で強度的にも不安は感じない。変形機構などは備えていないが、これならかばんの中に入れて持ち歩いても大丈夫だろう。専用ポーチも付属する。

 長さを調節できるスライダー部分はステンレス製。安っぽさを感じさせず、デザインのワンポイントアクセントになっていてかわいらしい仕上がりだ。

●装着感は、軽いけど側圧強め

 長さ調節のスライダーを最大まで上げてから、ヘッドバンドを頭に当ててイヤーカップを耳の位置にあわせるとベストな位置にもってこれる。イヤーカップは上下左右4方向に動くのでフィットしやすく、耳をうまく覆いやすい。素材は柔らかいPUレザーで肌触りも悪くない。本体重量は235gで軽量、頭への負担も少なく好感触だ。

 ただ、しっかり耳に密着させて遮音性を確保するためか、側圧(耳への締め付け感)が若干強め。1時間ほど装着していると耳が痛くなってしまった。これで軽さの魅力は相殺されてしまっている。ヘッドバンドを広げてしばらく放置するなど、癖を付けてやれば多少は改善するかもしれない。

 このヘッドフォンはヘッドバンド部が“くの字型”になっているため、装着すると「たれ耳うさぎ」のような見た目になる。

●ボーカル近め、豊かな低音

 このヘッドフォンは、大口径に分類される40mmドライバーに加えて、振動板にチタンやPEEK材を用いることで迫力ある音と快適な低音を目指したという。再生周波数帯域は20~2万Hz、インピーダンスは32Ω、音圧感度は107dB、耐入力は5mW、ケーブル長は1.2m、ケーブルは着脱可能で、iOSやAndroidで通話可能なコントローラー付きケーブルが付属している。よってプラグタイプは4極の3.5mmステレオミニ端子となる。

 音質チェックには、再生機器としてソニーのWALKMAN「NW-ZX2」(純正プレイヤー、イコライザオフ)、音源は4月から放送中のTVアニメ「マクロスΔ」に登場する戦術音楽ユニット「ワルキューレ」が歌うボーカルアルバム「Walkure Attack!」のハイレゾ音源を用意した。

 MK801の良さを感じるなら、2曲目の「一度だけの恋なら」がとても分かりやすい。音量を少し大きめに取り、曲が始まるイントロで美雲・ギンヌメール(歌唱:JUNNA)のボーカルと、Aメロに入るまでにクラブミュージック調でズンズンと鳴る低音の両方を聞けば「このヘッドフォンが1万円で買えるなんて……」と、MK801の完成度に気付くはずだ。

 後半サビに入る直前、レイナ・プラウラー(CV:東山奈央)の「満ち足りた衝動を離さないで」から「君史上~最速で捕まえに来て!!」で、ボーカルの伸びの気持ちよさは何ものにも代えがたい。聴き応えのある低域を確保しながらも、ボーカルが近くて(大きい)しっかり迫力が感じられるのがMK801の魅力だ。

 8曲目の「GIRAFFE BLUES」は、穏やかな曲調でありながらも、秘めた思いを聞かせる鎮魂歌だ。前述したようにボーカルの響きもさることながら、サビ手前でさりげなく聞こえてくるストリングスもしっかりを拾えている。後半のギターソロパートでも、豊かな低音に負けない音の抜けの良さがある。

 疾走感のある9曲目「Walküre Attack!」では、全体を通して迫力あるベースラインとドラムを堪能でき、ぜいたくな臨場感に包まれる。一方で、3曲目の「ジリティックBEGINNER」においては、元の音源自体が低音多めのためか、MK801では強調されすぎてしまい、モコモコして聞きづらい全体的にチープな音になってしまったと感じた。

●まとめ

 ヘッドフォンを購入するときは、店頭でいろいろなモデルを聞き比べると思うが、定番メーカーやモデルを一通り聞いたあとに、一息入れてからMK801を試聴してほしい。そしてあらためて値札を見るのだ。次の瞬間にはレジへ向かっているかもしれない。筆者もメインで使っている3万円クラスのヘッドフォンが、めでたくMK801に交代となった。価格以上の音を聞かせてくれるのは間違いない。側圧の強ささえ改善してくれれば完璧なのだが……。

最終更新:7月19日(火)20時7分

ITmedia LifeStyle

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