ここから本文です

早稲田大学、メタボリックシンドローム調査アプリ「メタボウォッチ」を開発

ITmedia ヘルスケア 7月19日(火)22時49分配信

 早稲田大学スポーツ科学学術院の川上泰雄教授を中心とした研究グループとヘルスグリッドが7月15日、メタボリックシンドロームをより深く研究するためのiPhoneアプリ「メタボウォッチ」を公開しました。App Storeから無料でダウンロードでき、研究に協力すると、アプリ使用者の推定皮下脂肪量、推定内臓脂肪量、そして運動や健康に関する簡単なアドバイスが得られます。

【推定脂肪量やアドバイスを表示してくれます】

 メタボウォッチは、20歳以上の健常な成人男女を対象に、日本人の運動や食事などの生活習慣をデータとして集め、身体形状との関連性をひも解くことを目的とした大規模な研究調査のためのアプリです。

 Appleが開発した、医学や医療、健康分野の研究をサポートするためのオープンソースのフレームワーク「ResearchKit」を活用しており、分かりやすい画面の説明に従って、質問に答えたり、数字を計測したりするだけで、データの収集に参加できます。なお、二の腕の周囲やへそ囲などを計測するので、調査を開始する前に、メジャーを用意しておく必要がありますが、データを提供する見返りとして、調査の最後に、分析に基づいたアドバイスが表示されます。

 米国ルイスビル大学の疫学者バウムガルトナー(Baumgartner)氏によると、加齢とともに骨格筋が減少し、筋力が大幅に低下するサルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)や、身体活動量の減少と不適切な食事習慣によって発症するメタボリックシンドロームが、健康寿命に深く関連しているといいます。メタボウォッチでは、日本の幅広い年齢層から、運動や食事などの生活習慣、体の量的・機能的特性のデータを収集して、それらの関連性を横断的に調査することで、健康寿命を延伸するために必要な、適切な運動や食事のプログラムの提案を目指すとしています。

 また、時間生物学的な観点から、人間がもつ特有の概日リズム(体内時計)と身体特性や生活習慣などとの関連性や、その個人差についても研究を行う予定だといいます。

 収集されたデータは、個人は特定できないように処理され、ビッグデータとして、将来個々人に適した健康管理法を提供するために活用されるとのこと。調査期間中は何度データを送ってもいいそうです。

最終更新:7月19日(火)22時49分

ITmedia ヘルスケア