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第155回「芥川賞」に村田沙耶香氏『コンビニ人間』 直木賞に荻原浩氏『海の見える理髪店』

オリコン 7月19日(火)19時15分配信

 日本文学振興会は19日、『第155回芥川賞・直木賞(平成28年度上半期)』の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川龍之介賞に村田沙耶香氏の『コンビニ人間』(文學界6月号)、直木三十五賞に荻原浩『海の見える理髪店』(集英社)を選出した。村田氏は初ノミネートで受賞、萩原氏は5度目の候補で受賞を決めた。

【画像】そのほかの芥川賞・直木賞候補者一覧

 村田氏は1979年千葉県生まれ。2003年『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀作を受賞してデビュー。08年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞、12年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞を受賞している。

 荻原氏は1956年埼玉県生まれ。広告制作会社勤務、フリーのコピーライターを経て1997年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。2004年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞を受賞、14年の『二千七百の夏と冬』で第5回山田風太郎賞を受賞。直木賞は第134回の『あの日にドライブ』、第136回の『四度目の氷河期』、第139回の『愛しの座敷わらし』、第144回の『砂の王国』で候補作となり、5度目のノミネートで念願の受賞となった。

 芥川賞・直木賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。

 前回(第154回)の芥川賞は滝口悠生氏『死んでいない者』と本谷有希子氏『異類婚姻譚』の2作、直木賞は青山文平氏の『つまをめとらば』が受賞した。

 候補作は以下の通り(敬称略・作者名五十音順)。

■第155回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)

今村夏子『あひる』(たべるのがおそいVol.1)
高橋弘希『短冊流し』(新潮1月号)
崔実『ジニのパズル』(群像6月号)
村田沙耶香『コンビニ人間』(文學界6月号)
山崎ナオコーラ『美しい距離』(文學界3月号)

■第155回直木三十五賞 候補作(掲載誌)

伊東潤『天下人の茶』(文藝春秋)
荻原浩『海の見える理髪店』(集英社)
門井慶喜『家康、江戸を建てる』(祥伝社)
原田マハ『暗幕のゲルニカ』(新潮社)
湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(光文社)
米澤穂信『真実の10メートル手前』(東京創元社)

最終更新:8月24日(水)14時6分

オリコン