ここから本文です

けがで飛べないカモ 水路に取り残され… 高崎

上毛新聞 7月19日(火)6時0分配信

 群馬県高崎市八幡町の用水路に、翼をけがして飛べなくなったとみられるカルガモが1羽取り残されている。地元住民が用水路の中にブロックを積んで休憩場所を作ったり、餌を与えたりして見守っているが、「大雨が降ったら流されてしまうのではないか」「あまりの暑さに弱っているように見える」と心配する声が上がっている。住民からの相談を受けた行政側は「様子を見るしかない」と困惑している。

◎左側の翼を負傷

 カモが取り残されているのは、八幡八幡宮の北にある用水路。近所の人によると、つがいのカルガモが毎年飛来して一定期間過ごしていた。ところが、今年は3月ごろに1羽だけがやってきて、その後は何らかの理由で左側の翼を負傷して飛び立てない状態になっているとみられる。もう1羽の行方ははっきりしていない。

 近所の女性(67)は「カモは以前より痩せ、弱っているように見える。みんな心配している。何とかしてほしい」と悲しそう。用水路内にブロックを置いた男性(75)は「思うように動けない様子が痛々しい。再び飛べるようになって仲間と一緒にここで営巣してほしい」と願った。

 県林業試験場内にある野鳥救護施設「野鳥病院」(榛東村)によると、鳥の翼の構造は複雑でいったん負傷すると回復するのは難しい。用水路のカモは現在の場所で数カ月にわたって生きているため、「これから餌となる水生植物も増えるので、この状態を温かく見守ってほしい」(担当者)としている。

最終更新:7月19日(火)6時0分

上毛新聞