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矢崎エナジーシステム、今期電線販売で5%増の目標

鉄鋼新聞 7月19日(火)6時0分配信

 矢崎総業グループの電線メーカーである矢崎エナジーシステム(本社・東京都港区、社長・矢崎航氏)は今期(17年6月期)の電線販売量を前期比5%強増の8万トン弱を目指す。同社は建設用などの電線事業を展開。足元の市場環境は軟調だが、秋から年末にかけて設備投資関連などの需要が立ち上がってくると見ている。さらに前期に実施した物流体制の強化の効果も期待。8万トンは過去最高値となる。電線事業の売上高は微増の約810億円が目標。

 前期(16年6月期)の実績は7万5千トンでほぼ横ばい。建設関連の市場は全体的に低調だったが、同社の販売は過去最高レベルを維持。後半から若干減速したものの、好調だった前半が支えた。太陽光発電関連のCVDケーブルの減少や住宅向けのFケーブルの軟化はあったが、施工しやすさを高めた柔らかCVケーブルの販売が順調だった。
 柔らかCVケーブルは大手工事業者向けの電設市場で安定的に伸びている。電線事業の売上高は1割減の約800億円。銅価の値下がりをうけて減少した。一方収益については原油価格の低下による燃料安に加え、原価低減活動の効果が出て増益している。
 今期については、太陽光向けは発電所新設が一服してさらに減速。併せて住宅関連の需要回復にも時間を要すると見るが、設備投資関連に加え東京五輪関連の建設需要が期待材料。
 併せて今年2月に神奈川県に東日本物流センターを設けた効果にも期待。配送など顧客サービス向上による競争力強化も増量に貢献する見通しだ。収益については前期の9割は確保したい考え。

最終更新:7月19日(火)6時0分

鉄鋼新聞