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日本、米国、台湾、そして和歌山へ…野球に情熱燃やす男の挑戦

Full-Count 7月19日(火)11時45分配信

プレーの場を求め台湾へ渡るも…

 15歳で巨人に練習生として入団したリー・イーフォン選手。現在は母国、台湾の社会人強豪チーム、トプコ・ファルコンズでプレーしている。このトプコ・ファルコンズには今年の6月まで日本人選手も在籍していた。西井健太さん(27)だ。

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 宮崎の日南学園高校で夏の甲子園に出場。東北福祉大では打点王、ホームラン王、ベストナインを複数回受賞した。卒業後は社会人の強豪、西濃運輸に進んだが、ケガがきっかけで出場機会が減り、1年半で退団。その後、アメリカ独立リーグで2年間プレーし、今年の2月、トプコ・ファルコンズに入団した。

 そんな西井さんに6月に話を聞く機会があった。

――台湾でプレーするきっかけは何だったのですか?

「日本でプロを目指していましたが、残念ながら声はかかりませんでした。大学の時から色々な国でプレーしたいと思っていたので、昨年まで2シーズンアメリカでプレーし、興味のあった台湾で今シーズンからプレーしています。台湾のプロ野球チーム、中信兄弟のテストを受けに行った時、ダイエーホークスなどで活躍し、現在中信兄弟で投手コーチを務めている養父鐵さんがトプコ・ファルコンズの監督と知り合いで、このチームを紹介してもらいました」

6月に解雇も新たな挑戦へ

――台湾での生活はどうですか?

「アメリカより生活しやすいですね。アメリカではホームステイをしていましたが、台湾ではアパートで暮らしていますし、ご飯もおいしいです。お金もアメリカよりもらえます。ただ、めちゃくちゃ暑いですね……」

――中国語は勉強しましたか?

「全く話せないまま台湾に来ました。アメリカでは日本語が話せる人がいなかったですが、台湾には日本語が話せるチームメートがいるので助けてもらっています。頼ってしまうので、良くないとは思っていますが。みんな親切で、嫌な顔一つせずいろいろ教えてくれるので、中国語がわからなくても困ったことはありません」

――日本・アメリカ・台湾でプレーしてみて、それぞれの国の違いをどう感じますか?

「台湾は練習時間も短く、アメリカのスタイルに近いと思います。アメリカや台湾では失敗しても『次、頑張れ』と言ってくれますが、日本では失敗すると怒られます。思い切ったプレーができなくなるので、日本のよくないところだと感じています」

 会話の最後に「しばらく台湾で野球を続けたい。チームの外国人枠が2つなので、まずはその枠に入れるように頑張りたい」と力強く話していた西井さん。しかし勝負の世界は厳しく、6月いっぱいでチームを解雇となってしまった。それでも今後は自身の出身地、和歌山県に来季設立される予定の独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」の新球団への入団を目指し、仕事をしながら体作りに励むという。

 何度挫折しても野球への情熱は変わらない。プレーの場を求め、アメリカ、台湾と渡り歩いた男の挑戦は続く。

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki

最終更新:7月19日(火)12時14分

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