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【完全レポ】BUMP OF CHICKEN、日産スタジアム。万感のステージのすべて!

RO69(アールオーロック) 7月19日(火)20時30分配信

BUMP OF CHICKENが、7月17日に自身初のスタジアムツアー「BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY”」のファイナル公演を日産スタジアムで開催した。RO69では、この模様をロングレポートでお届けする。

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●セットリスト
1.Hello,world!
2.パレード
3.K
4.カルマ
5.ファイター
6.宝石になった日
7.アリア ※新曲
8.流星群
9.大我慢大会
10.孤独の合唱
11.ダンデライオン
12.GO
13.車輪の唄
14.supernova
15.ray
16.虹を待つ人
17.Butterfly
En.天体観測


「20年前の2月11日に初めてライブをやった時は50人ぐらいの前でのステージだったと思うし、自分たちが呼べたお客さんはその中の10人ぐらいだったと思うんだけど……その時も今も、同じ気持ちでステージに立ってます。みんなひとりひとりと、7万回握手がしたいです」
アンコールを終え、ありったけの感謝の想いを伝える藤原基央(Vo・G)の言葉に、日産スタジアムを埋め尽くした7万人の観客から割れんばかりの拍手喝采が降り注ぐ――。

4月9日からスタートした、BUMP OF CHICKEN初のスタジアムツアー「BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 “BFLY”」もいよいよこの日がファイナル。総動員数約30万人に及ぶツアーの中でも最大規模、2日間で実に14万人が集結した日産スタジアム2DAYS公演の2日目。20年間の歩みと、不屈の音楽的冒険心が生んだ「今」の充実感と、さらなる「これから」への予感がでっかく交錯した、最高の一夜だった。

ここRO69でツアー初日=4月9日・京セラドーム大阪公演のライブレポートも書かせていただいたのだが(レポはこちら http://ro69.jp/live/detail/142021)、“コロニー”と“you were here”以外は最新アルバム『Butterflies』曲がすべて盛り込まれた「BFLY」ツアーのセットリストが格段にスケール感を増して響いていたのは、単に会場の規模が違うからではない。

冒頭から“Hello,world!”“パレード”に初期の楽曲“K”を織り重ねて描いた、エモーショナルな疾走感と魂の覚醒感が同時に押し寄せてくるような幕開け。ロックのエッジ感あふれる“カルマ”から“ファイター”のカラフルな音風景へと駆け出す瞬間の、無上の高揚感。さらに“宝石になった日”では増川弘明(G)のアルペジオが会場の熱気と爽快に響き合い、藤原の熱唱が横浜の夕空へと高く突き抜けていく――。
『Butterflies』の楽曲と歴代アンセムで織り成す「BUMP最新型」の物語を4人が完全に血肉化して、揺るぎない確信とともに1音1音を今この瞬間に鳴り渡らせていることが、そのアクトからもまっすぐに伝わってくる。

そして、今回の日産スタジアム2DAYS公演が、ツアー初日も含めた他公演と大きく異なっていたのは、新曲“アリア”がライブ初披露されたこと。
直井由文(B)/升秀夫(Dr)のBPMが速いビートを、焦燥感の発露ではなく決然と前進する鼓動のように響かせてみせた“アリア”。藤原が歌い上げる晴れやかなサビのメロディの後に響く♪オーオーオーオーのコーラスは、あたかも疾走するゴスペルの如き祝祭感に満ちていたし、この場で初めて聴いた人も多かったはずの客席が高らかなシンガロングに包まれていった。

“流星群”では眩い星空と流星を描き出し、“GO”では人工衛星と宇宙飛行士の壮大なイメージを投影し――といった具合に、同ツアーのクリエイティブディレクター:東市篤憲(“Butterfly”ミュージックビデオも担当)による巨大ビジョンの映像演出も、楽曲ひとつひとつと密接にリンクしていたこの日のアクト。
ライブ後半、アリーナ後方のサブステージに移動してアコースティックで“ダンデライオン”を演奏した際には、観客ひとりひとりに配布されたLED内蔵リストバンド「PIXMOB」が一斉に黄色に点灯、広大な客席を一面のタンポポ畑へと塗り替えてみせたのも印象的だった。

「一緒に歌おう!」という藤原の呼びかけとともに、一面の大合唱とハンドウェーブを巻き起こした“supernova”に続き、“ray”からライブは一気にフィナーレへ向かってさらに高まっていく。“虹を待つ人”ではアリーナ狭しと舞い踊った色とりどりのチームラボボール以上の躍動感で4人のサウンドと歌声が弾け回り、7万人規模の一大コーラスを呼び起こしていた。
そして、本編ラストを飾った“Butterfly”。藤原の奏でるアコースティックギターの響きと鮮烈なシーケンスサウンドが絡み合い、力強いビートと壮大なサウンドスケープが、観る者すべての情熱を突き動かしていく。PIXMOBで光の海と化した客席にコンフェッティ(紙吹雪)が舞い、キャノン砲とともに虹色のテープが放たれる――。
スタジアムライブならではの演出や特効が満載されたステージングながら、そこから浮かび上がってきたのは他でもない、音楽と真摯に向き合い、己のロックを進化させてきた4人の、どこまでもひたむきな探求精神そのものだった。それが何より嬉しかった。

アンコールでは7万人の観客とともにステージで記念撮影を行った後で“天体観測”! レーザー光線が飛び交う中、至上のロックアンセムが会場をダイナミックな祝祭感で満たし、圧巻のシンガロングがツアーの終幕の祝砲の如く広がる。
曲終わりで花火が次々に打ち上がった後、手を取り合って深々と一礼した4人はステージを降り、前列の観客と歓喜のハイタッチを交わしていく。

舞台を去る前、「ありがとう! また!」と満面の笑顔でオフマイクで叫んだ升。「本当にみんな、超カッコよかった!」と直井。「すげえ寂しいっす。またやりたいから、また来てね!」と増川。そして、ひとり残った舞台で藤原が7万人に語りかける。「あんまりいないと思うんですよね、7万人いるけど、7万通りの『1対1』じゃねえか?みたいな気持ちにさせてもらえるようなアーティストって。全部君たちのおかげです。どうもありがとう!」。熱い拍手と歓声が湧き起こっていく。

「新しい曲もできてて、日産スタジアムで“アリア”っていう曲を初披露したわけです」と藤原がなおも語る。「全部『君たちに会いたいな』と思いながら紡がれている、そういう音符たち、言葉たちなわけです。僕の曲も、みんなに受け止めてもらえて、本当にとても幸せです。曲が喜んでます!」……そんな言葉で彼は、ツアー完遂の感慨だけでなく、ここまで20年間の万感の想いを伝えていた。
バンド史上初のスタジアムツアーのファイナルであると同時に、新たな「はじまり」をも強く予感させる、奇跡のようなステージだった。

新曲“アリア”が主題歌として起用されたTBS日曜劇場『仰げば尊し』もまさにこの日=7月17日から放送スタートしたし、今秋スタートのTVアニメ『3月のライオン』のオープニングテーマを書き下ろすことも決定しているBUMP OF CHICKEN。
そして、8月7日にはROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016の2日目のトリとしてGRASS STAGEに登場!(高橋智樹)

RO69(アールオーロック)

最終更新:7月19日(火)20時30分

RO69(アールオーロック)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。