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【高校野球】早実・清宮の豪快弾で過熱する「敬遠論争」

東スポWeb 7月20日(水)5時4分配信

 第98回全国高校野球選手権の西東京大会は18日、ダイワハウススタジアム八王子で5回戦が行われ、早実が4―0で国士舘に勝利してベスト8進出を決めた。早実の怪物スラッガー清宮幸太郎内野手(2年)は「3番・一塁」で先発出場。3回に高校通算53号となる2ランを放つなど2打数1安打2打点の活躍だったが、ネット裏では松井秀喜以来の「敬遠論争」が再発生する可能性を指摘する声が噴出した。

 球場を埋め尽くした1万1000人の大観衆が息をのんだ。1―0の3回一死二塁で迎えた清宮の第2打席。相手バッテリーは2球続けて外のボール球を投じ、勝負を避けたかに見えた。しかし、3球目、甘く入ったボールを怪物は逃さなかった。

「打った瞬間、入ったと思った。来たら来たで叩けばいい。甘い球を一発で捉えられてよかった」

 打球は、一瞬で右翼席に飛び込む高校通算53号2ラン。怪物見たさに集まった観客が大きく沸いた。ベスト8を引き寄せる貴重な一発だ。

 一方で、新たな課題も浮き彫りになった。7回、清宮の第4打席で国士舘バッテリーは一死一、二塁からあからさまな敬遠策。国士舘の箕野監督によると、本塁打を浴びた打席でも「しっかり外せと言ったが、伝え切れなかった」と、この試合では一貫して清宮との勝負を避けるよう指示したという。続く1年生の4番・野村がこの日4打数無安打2三振と振るわなかったため、ある意味で清宮への敬遠策に一定の効果があると証明されてしまった。

 では、今後も清宮への敬遠は増えるのだろうか。本紙評論家の得津高宏氏は「私が相手の監督だったら、間違いなく清宮くんは敬遠します。4番の野村くんは1年生で外へ逃げるボールや、落ちる変化球への対応がまだまだ。明らかな弱点があるのだから、無理に清宮くんで勝負にいくほうがおかしい。父母会やら学校からも文句は出るだろうし、それで勝負して負けたら監督クビですよ。松井秀喜を敬遠した(明徳義塾の)馬淵監督は、敬遠策を周囲に批判されてもクビになるどころか、今も監督やっているんですから」という。

 そして、この日勝負を避けた国士舘についても「中途半端な指示を出すからやられてしまう。勝負を避けるなら、全打席捕手を立たせて敬遠すべきでした。負けたら終わりの一発勝負で、手段を選ぶわけにはいきません。甲子園に行けたら自分の給料だって上がるわけだし、叩かれることがわかっていても(敬遠は)仕方がないと思いますよ。一人だけ飛び抜けた実力を持つ選手がいるチームは、どうしてもこの問題(敬遠)は避けられない。今の早実にきっちり勝とうと思うのなら『清宮敬遠』は当然の策で、それが勝負の世界というものです」と続けた。

 当の清宮は「相手のピッチャーはリトルからよく対戦してた。自分としては対戦したかったですけど、そこは相手の戦略というか、しょうがない。後ろが野村なので、あまり気にせずやってます」と4番を打つ“弟分”への信頼を口にしたが、和泉監督は「敬遠は仕方のないこと。野村もだんだん1年生っぽいかわいいところが出てきた」との言い回しで、清宮の後を打つ「1年生4番」の重圧について触れた。

「ベスト8とはいえ、一戦一戦というのは変わらない。目の前の試合、目の前の一球に集中していきたい」と話した清宮。目指す2年連続甲子園まではあと3つ。

 次戦、21日の神宮球場での準々決勝・八王子学園八王子戦に注目が集まる。

最終更新:7月20日(水)5時9分

東スポWeb

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