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語学ビジネス市場2015年度は対前年101.7%…幼児向け、翻訳が好調

リセマム 7月20日(水)17時15分配信

 矢野経済研究所は7月20日、語学ビジネス市場に関する調査結果(2016年)を発表した。2015年度の語学ビジネス総市場規模は、前年度比101.7%の8,272億円。幼児・子ども向けサービスと翻訳・通訳ビジネス市場が好調に推移し、市場を牽引した。

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 語学ビジネス市場に関する調査は、矢野経済研究所が毎年実施している市場調査。3~6月の期間に「成人向け外国語教室」「幼児・子ども向け外国語教室」「プリスクール」「幼稚園・保育園向け英語講師派遣」「書籍教材」「語学独習用機器・ソフト」「電子辞書」「幼児向け英会話教材」「通信教育」「e-learning」「ソフトウェア」「語学試験」「留学斡旋」「翻訳・通訳ビジネス」のおもな14分野を対象に調査を行った。

 2015年度の語学ビジネス総市場規模(主要14分野合計)は、事業者売上高ベースで前年度比101.7%の8,272億円。全体としては微増の推移となったが、前年度に引き続き、幼児・子ども向けサービス(幼児・子ども向け外国語教室、プリスクール、幼稚園・保育園向け英語講師派遣市場)が好調な推移を示すとともに、翻訳・通訳ビジネス市場や語学試験市場などの周辺市場も好調に推移し、市場の拡大を牽引した。

 2015年度のプリスクール市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比109.7%の340億円と、需要の高まりを見せた。現時点では早期英語教育に対する意識の高い富裕層が市場のおもなターゲットではあるが、徐々に層が拡大しており、今後もサービス提供施設や利用者の増加が続くものと見られる。2016年度の同市場規模はさらに伸張し、前年度比108.8%の370億円と見込まれている。

 2015年度の幼児・子ども向け外国語教室市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比102.0%の1,010億円。プリスクールを除く、0歳~中学生を対象とした外国語教室で、小学校での英語必修化の流れなどから前年に続き堅調な伸びとなった。この傾向はまだ続く見込みで、2016年度の同市場規模は前年度比101.0%の1,030億円となる予測だ。

 また、グローバル化の進展にともない、2015年度は周辺ビジネスのうち翻訳・通訳ビジネス市場が拡大。翻訳・通訳ビジネスの市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比103.0%の2,611億円となった。翻訳事業では、特に製造業、特許・知財、医療・医薬関連、金融、IT・通信分野、法務・IR分野関連などの案件が増加傾向にある。2016年度の同市場規模は前年度比102.3%の2,671億円と拡大推移が予測されている。

 そのほか、語学試験市場においては実用英語技能検定(英検)とTOEICの受験者が増加。留学斡旋市場ではグローバル人材育成のために教育機関や自治体が留学をサポートする動きが活発化し、好調に推移した。

 2016年度の語学ビジネス総市場規模(主要14分野合計)は、前年度比101.6%の8,406億円と予測。今後も小学校の英語必修化に伴い、幼児・子ども向けサービスを中心に市場規模は堅調に推移するとの予測が立っている。

《リセマム 畑山望》

最終更新:7月20日(水)17時15分

リセマム