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アニメで魅力PR 小高産業技術高 ガイナックスと連携

福島民報 7月20日(水)10時12分配信

 来春の統合で福島県を学区に「小高産業技術高」として新たなスタートを切る南相馬市小高区の小高商、小高工両高の生徒は、三春町の福島ガイナックスと連携して新高校や小高の魅力を伝えるアニメ作品を作る。生徒自らが思いを込めた作品を生み出すことで、学校の歴史をともに築く意欲に満ちた後輩を募る。開校前の3月完成を目指す。
 作品作りに携わるのは小高商の女子生徒8人、小高工の男子生徒2人で校内の公募に応えた。いずれも1、2年生で来春から統合校で共に学ぶ。
 制作は25日に始まる。脚本や登場人物の設定、声優なども生徒が担う。同日は福島ガイナックスの浅尾芳宣社長が小高商高仮設校舎を訪れ、ストーリーやメインテーマなどの骨格部分に生徒と意見を交わす。秋ごろに登場人物や声優の配役などを決め、早ければ11月ごろから本格的な制作に着手。映像への声入れや編集作業を経て、開校前の来年3月までに完成させる。制作費は県教委の「子どもがふみだす ふくしま復興体験応援事業」の助成を活用する。
 ストーリーは生徒の話し合いで決めるが、新高校や小高の魅力などを60秒~90秒程度にまとめる見通し。開校式や学校説明会、ホームページなどで披露するほか、校外で開かれる各種行事などでも上映してPRに広く活用する。
 小高商2年の太田裕香さん(16)は「作品を通して学校生活を新入生にPRしたい」と意気込む。小高工2年の荒川拓海さん(17)は「取り組みが両校生徒の交流の先駆けになれば」と制作を楽しみにしている。
 生徒は小高への“地元愛”も作品に反映させたい考え。地域を歩いて魅力を掘り起こす。「作品作りは小高への理解を深めるきっかけにもなるはず」。小高工2年の渡部裕貴さん(16)は期待する。小高区は12日に大部分の避難区域が解除された。小高商2年の鎌田百子さん(16)は「避難区域が解除されて明るくなった小高の復興への意気込みを伝えたい」と力を込めた。
 浅尾社長は「コンセプトから高校生と一緒に考えていく新しい試み。若い感性が作品に反映されることを期待している」と話した。

福島民報社

最終更新:7月20日(水)12時6分

福島民報