ここから本文です

マルチホップ機能を搭載した高速電力線通信システムのライセンス提供を開始

MONOist 7月20日(水)7時55分配信

 パナソニック AVCネットワークス社は2016年7月1日、マルチホップ機能を搭載した「HD-PLC」IPコアのライセンス提供を開始した。同社がこれまでIPライセンス提供してきた高速電力線通信「HD-PLC」を使用して、通信距離を数kmまで拡張し最適な通信経路を自動選択するものだ。

 HD-PLCは、電力線を通信線として用い、新たに通信ケーブルを張ることなく、有線による安定した最大速度240Mbps(物理速度)のネットワーク通信を可能にする。

 今回新たに、通信距離を数kmまで拡張できるマルチホップ機能搭載のHD-PLC IPコアを追加。このマルチホップ機能は、パナソニックのエコソリューションズが開発し、国際標準規格ITU-T G.9905で採用されたマルチホップ通信プロトコル(CMSR)の技術を応用したものだ。

 従来のHD-PLCは、2つの端末の間を1対1通信するものだったが、マルチホップ機能は、1つの端末から他の複数の端末へデータを次々にホップ(飛び越え)させることで、通信距離を伸ばすことができる。親機1台あたり端末1000台規模のシステムを構築でき、複数の端末間のホップにより、最長数km程度の長距離通信が可能だ。

 また、ルーティング負荷を軽減し、伝送特性の変動に対応して通信ルートを自動で探索する機能を備えている。これにより、多数の端末による設置設計が容易になり、端末に故障が発生した場合も通信ルートを自動変更し保守を省力化できる。このため、無線通信が困難で不安定なビル内や屋外の環境に設置する場合も、既設の電力線を利用してマルチホップ機能による長距離伝送ができる。

 なお、HD-PLC IPコアはメガチップスに先行提供されており、メガチップスはマルチホップ通信高周波PLC通信LSI「BlueChip PLC Multi-hop」を開発し、既に市場出荷を開始している。この製品化実績を受けて、AVCネットワークスではHD-PLC IPコアを一般に幅広くライセンス提供することにしたという。

最終更新:7月20日(水)7時55分

MONOist