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阪神ドラ2捕手坂本 初出場初先発の是非

東スポWeb 7月20日(水)16時43分配信

 最下位のチームらしい大敗劇だった。先発・能見が今季最短となる2回2/3で6失点KO。打線も巨人・内海の前に途中出場の原口が7号ソロを放っただけ。慢性的な不振に悩む鳥谷は3タコ、ゴメスは3三振で途中交代となるなどわずか5安打、12三振とお粗末な内容だ。

 借金は今季ワーストタイの12。金本監督は「もっと打者は駆け引きしないと…。漠然と甘い球を待っていても来ない」と嘆き、今季、甲子園での「伝統の一戦」0勝5敗1分けについては「勝ちにいくだけだから。全力を尽くして…」と言うのが精一杯だったが、そんな中、チーム内で物議を醸したのがドラフト2位ルーキー・坂本をプロ初出場初先発マスクで巨人戦に起用したことだ。

 矢野作戦兼バッテリーコーチは「思い切ってやってほしいと思って送り出した」と抜てき理由を語ったが、これは表向きで金本監督は「能見が組んでみたいと言ってきたから。投げやすいからと」と先発投手の“ご指名”だったことを明かした。しかし、その能見が早々に巨人打線につかまり炎上。怒り心頭の指揮官は大量失点した3回途中で試合をぶち壊したバッテリーごと交代させたが、これに球団内から首をかしげる声が噴出した。

「途中で代えるなら最初から原口か、梅野で良かったのではないか。そもそも能見が一軍の試合に一度も出ていない新人を指名したのはそれだけ他の捕手を信頼していないと証明しているようなもの。チーム状態が苦しい中、いくら何でも坂本を巨人戦での初先発マスクはない。矢野もどう思って使ったのか…」とチーム関係者。フロント幹部は「今の若い捕手3人では投手陣はきつい。坂本を使うなら二軍で出番を待つ鶴岡ら経験があるベテラン捕手を呼んで使えばいい」と話すのだ。

 投手陣から信用があった12年目の捕手・岡崎が左手有鈎(ゆうこう)骨骨折で戦線離脱。3年目の梅野はリード面に問題があり、原口は投手陣が最も敬遠する「弱肩」という課題を持っている。そんな「特殊事情」が今回の坂本起用を生んだわけではあるが…。「初回みたいにテンポよく抑えたかったが、簡単ではなかった。もっと工夫していれば…」と坂本は苦いプロデビューに反省しきり。阪神はこれで本拠地・甲子園では6月30日から6連敗だ。

最終更新:7月20日(水)16時43分

東スポWeb

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