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“神対応”でファン層拡大 イマドキの若手演歌歌手事情

オリコン 7月20日(水)12時0分配信

 山内惠介、三山ひろしといった30代の歌手の『NHK紅白歌合戦』出場や“演歌男子”の台頭など、若手の演歌・歌謡曲歌手の活躍が目立っている。こうした中、SNSを積極的に活用して“自撮り”を披露したり、ファンとのコミュニケーションもより親密になったりと、若者ならではの感性で自らをアピールする若手も増えてきた。“演歌・歌謡曲”というとファンの年齢層が高いイメージがあるが、今どきの演歌・歌謡曲の歌手はポップス歌手同様に様々な最先端ツールを駆使しているのだ。

若者らしい感覚でアプローチする若手の女性演歌歌手

■握手会の“元祖”は演歌歌手? 神対応も話題集める

 演歌・歌謡曲の歌手といえば、大御所が彩鮮やかな着物を身にまとい、コブシを効かせて中高年のファンを魅了する――そういったイメージを持つ人が多いかもしれない。しかし、氷川きよしがブレイクした2000年代以降、10代~30代前後の若い歌手の活躍も目立つようになってきており、ファンのすそ野も少しずつ若い世代へと広がってきた。そして、ここ1年ほど、いわゆる“演歌男子”と呼ばれる若い男性歌手の人気や、今風のファッションに身を包んだ可愛らしい女性歌手が続々と人気を伸ばしてきたこともあって、若手の演歌・歌謡曲のシーン自体が活発化してきている。

 長年、若い演歌・歌謡曲の歌手を応援してきた東京・浅草の老舗レコード店「ヨーロー堂」の名物店主・松永好司氏も「(イベントでは)以前よりも若いファンが増えている印象があります」と、その変化を感じている。同店は2Fにイベントスペース「浅草演歌定席」を有しており、演歌・歌謡曲を中心に毎日のようにイベントを行っている。その中で、「特に“演歌男子”と呼ばれる若い男性歌手は顕著なのですが、20代・30代のお客様が増えているんです。お店の売上も増えていますし、若手の歌手がイベントをやるとなったら、100人、150人は平気で集まりますね」(松永氏)。

 新曲を発売した演歌・歌謡曲の歌手がレコード店でイベントをするという販促キャンペーン自体は昔からあるものだ。現在主流となっている“会える”アイドルグループが販促イベントとして握手会を実施する遥か昔から、店頭で新曲を歌い、ファンと交流してきた。昨年の『紅白』初出場を果たした山内惠介は年間100回を超えるキャンペーン、さらに視線を合わせながら丁寧に握手する“神対応”で注目を集めたが、こうしたキャンペーンでの歌手とファンとの距離は年々近くなっていると、松永氏は話す。


■「自撮りアプリ」で可愛く撮影 若者らしい感覚でアプローチ

 では、なぜ距離感が縮まってきているのだろうか? その理由のひとつとして挙げられるのが、昨今、TwitterやFacebook、さらに動画サイトなど、演歌・歌謡曲ジャンルでも若手が最先端のツールを使って幅広い層へのアプローチを始めたことだ。これまで、演歌・歌謡曲ジャンルでは、ネットでのプロモーションがどれくらい訴求するか見えない部分も多く、他の音楽ジャンルと比べるとネットへの本格進出になかなか積極的になれていない面もあった。しかし、特に若手のファンに関しては、ネットに出した情報が瞬く間に拡散されるなど、他のジャンルと同様にファンがネットツールを駆使するようになってきていて、時には思わぬところでバズを起こすこともある。しかも、SNSやブログなら、コストをかけずに導入できるため、やらない手はないのだ。

 演歌・歌謡曲の歌手のTwitterやブログといっても、何も固いモノではない。気軽に日々の出来事を写真とともに綴り、時には今流行りの“自撮りアプリ”を使って撮影した可愛い写真を投稿する。今どきの若者らしい使い方をしているのだ。こうしたツールを使うことで、ファンもより親近感を抱くことができ、歌手とファン、相互でのコミュニケーションも図れる。「今の若い歌手の方は、本当に見せ方が上手だなと思います。今までは握手といっても、丁寧ではありますがどこか“一方通行”な部分もありました。でも、最近の若手の握手を見ていると、楽しそうに会話がはずんでいるんですよ。もちろん、本人の歌唱力があることが大前提ではありますが、歌・ルックス・親近感…様々な要素を兼ね備えた子が人気が高い傾向があると思います」(松永氏)

 追い風が吹いている中、こうしたアプリーチが奏功すれば、今後、さらにすそ野は広がっていくかもしれない。こうした中から新たなブレイク歌手が生まれることに期待したい。

最終更新:7月20日(水)12時0分

オリコン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。