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かつて“ターボ王国”であった日本・・・今はなぜ「ターボ車」が少ないのか

オートックワン 7月20日(水)11時47分配信

数多くの小排気量ターボをラインナップする欧州車

日本車と欧州製の輸入車を比べて明らかに違うのは、「小排気量ターボ」の品ぞろえだろう。輸入車では1リッターから1.6リッタークラスのターボ車が普及しており、逆に自然吸気のノーマルエンジンを探す方が難しい。

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小排気量ターボは、動力性能と燃費に優れている。

例えば直列3気筒の1リッターターボを搭載する「アウディ A1スポーツバック」は、最高出力が95ps、最大トルクが16.3kg-m、JC08モード燃費は22.9km/Lに達する。動力性能を自然吸気エンジンに換算すると1.6リッタークラスだ。JC08モード燃費は日本の基準ながら、日本車と比べても1.3~1.5リッタークラスに収まる。

また、直列4気筒の1.4リッターターボを搭載した「フォルクスワーゲン ゴルフハイライン」は140馬力・25.5kg-m・19.9km/Lだから、動力性能は自然吸気でいえば2.5リッター並。燃費は日本車の1.5~1.8リッターと同等だから、これも効率が高い。

これらの小排気量ターボは、巡航時には小さな排気量を生かして燃料消費量を節約し、加速時にはターボを活用して必要な性能を確保する。このほか直噴式、6~8速といった多段化されたATなどを装着して、効率をさらに向上させた。

一方、日本の小型&普通車では、欧州車のような小排気量のターボが普及していない。

数少ない国産小排気量ターボモデルは、海外市場に重点を置いたトヨタ オーリス(1.2リッター)とスズキ バレーノ(1リッター)、ミニバンのホンダ ステップワゴンとジェイド(1.5リッター)、ワゴンのスバル レヴォーグ(1.6リッター)などだ。ジュークの1.6リッターターボはボディサイズの割に排気量が大きくスポーツ指向になる。

小排気量と呼べるか否かは微妙ながら、トヨタは2リッターターボに積極的だ。

クラウンアスリートに加えて、レクサスのIS/NX/RX/RCをそろえる。日産もスカイラインにメルセデス・ベンツ製2リッターターボを搭載した。それでも欧州車の普及率にはおよばない。欧州車のターボチャージャーには、日本の三菱重工やIHI製が多く使われるのに、日本車には搭載車が少ないのが実情だ。

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最終更新:7月20日(水)11時47分

オートックワン