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子ども自身に「選択」を促そう!子どもが「自分で決める」効果とは?

ベネッセ 教育情報サイト 7/20(水) 12:01配信

日常生活において、子どもが「自分で決めている」場面がどのくらいあるでしょうか?
朝、起きたら、「はい! 着替えて! 早くごはん食べて! 出かける準備して!」。学校へ行ったら、時間割が既にあって、「はい! 教科書の○ページを開いて! ここから読んで! これを解いてみて!」。
大半のことが、子どもの意思とは関係なく、進んでいたりしないでしょうか。そんな環境の中で、「もっとやる気を出しなさい!」と言われて、果たして、やる気は湧いてくるものなのでしょうか。今回は、「自分で決める」ことによって変化したお子さんの事例をご紹介しましょう。

子ども自身に「選択」を促す

T君は、中学校に入ってから、しだいに、勉強が楽しくなくなり、学校にも行ったり行かなかったりを繰り返すようになりました。「勉強しなさい」と言っても、「やりたくない」と言うばかり。「学校に行きなさい」と言えば、「行きたくない」。何を言っても、そんな調子なので、「~しなさい」と言うお母さんのほうがすっかりまいってしまいました。

それでも、なんらかの形で、勉強はしたほうがいいと思ったお母さんは、T君に塾をすすめました。初めは、しぶしぶ行った塾ですが、この塾がなかなかユニークな塾だったのです。先生は、すぐには教えません。「T君、どうしたい?」と、話を聴くところからスタートするのです。

「勉強はわからないから、やりたくない」。
最初はそう言っていたT君でしたが、塾に置いてある歴史の漫画は気に入ったようです。
「T君、今日はどうする?」と、先生は毎回、聴いてくれます。

「漫画を読む」
「そうか、その次は?」
「その次は……」
と、自分で、何かしら今日やることを決めるようになりました。そのうち、「今日は、歴史のテストを受けてみたい」と言い始めました。漫画で勉強したので、力を試したくなったのでしょう。

ある時は、「先生、中学校の数学は難し過ぎるから、小学校の内容からやってもいい?」と言ってきました。先生は、まったく反対することなく、T君がやりたいという勉強に付き合ってくれました。しだいに、「勉強しなさい」と言わなくても、自分から勉強するようになり、中学校にも通うようになったとのことです。

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最終更新:7/20(水) 12:01

ベネッセ 教育情報サイト