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【詳報】大西宇宙飛行士 宇宙から記者会見「夢だった職場。バリバリ仕事したい」

高校生新聞オンライン 7月20日(水)15時31分配信

 国際宇宙ステーション(ISS)への滞在を始めた大西卓哉宇宙飛行士は7月19日、宇宙航空研究開発機構 (JAXA)東京事務所と通信回線で結んだ記者会見に臨んだ。「宇宙飛行士の仕事は地上の研究者の手足となること」と宇宙実験への意気込みを語り、子どもたちには「宇宙の素晴らしさを伝えたい」と笑顔を見せた。会見には高校生記者も参加した。会見の一問一答は次の通り。

正直言うと不便、でも「面白い場所」

──初めに一言を。

 日本のみなさん、こんばんは。7月7日の打ち上げの際には本当に多くの方から応援していただき、それが力になりました。ありがとうございます。

 7月9日にISSに(ソユーズ宇宙船が)ドッキングし、約10日間が経ちました。その間に宇宙環境に(体が)適応しました。

 ISSで生活をしていると、宇宙環境は本当に特殊だと感じます。例えば、物がどんどん浮いていってしまって、探すのに360度見渡さなければいけません。体の移動も安定しないので、必ず足を2カ所に固定して仕事をする必要があります。そういった宇宙独特の仕事のコツをこの10日間で身に付けられたのは良かったと思っています。効率を上げて仕事をしていきたい。

──(ISSへ向かうために使った)ソユーズ宇宙船の乗り心地は?

 ソユーズ宇宙船はとても小さいのですが、初めての無重力空間に慣れる上で、その狭さがむしろ快適でした。2日間のISSへの旅は快適に過ごすことができました。

──ISSの住み心地は?

 最初の印象は、正直に言うといろいろと不便です。地上の生活に比べると美味しいご飯も食べられませんし、シャワーも浴びられません。でも、地球という素晴らしい景色だったり、無重力という環境だったり、ここにしかないものがたくさんある「とても面白い場所」だというのが、この10日間での感想です。

地球の美しさ 初めて感じた

──ISSから地球を見て第一印象は?

 地球は本当にきれいです。私はソユーズ宇宙船で(地球を回る)軌道に入った時、宇宙船がたまたまさかさまになっていたので、窓からはずっと青い光景が見えていました。「そういうものなのかな」と地上にいる昼間の感覚でいたのですが、ふとその青いのは全部「海」だと気づきました。ちょっと体を起こして下のほうを見てみたら、漆黒の宇宙空間が広がっていて。その黒と青のコントラストで地球の美しさを初めて感じました。

 地球の美しさよりも、ISSの大きな実験施設を地上から400キロ上空に建造した「人間の科学力」に対する感動のほうがむしろ大きかった。

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最終更新:7月20日(水)15時31分

高校生新聞オンライン