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ユカイ工学・青木俊介に聞く 台湾スタートアップの盛り上がりから刺激を受けたこと

SENSORS 7/20(水) 15:52配信

台湾はもちろん各国の企業が新製品や新技術を発表する一大ショーケース「COMPUTEX TAIPEI 2016」。ここにロームブースの出展として「カラクリ音楽隊」を出展したユカイ工学。ユカイ工学 CEO 青木俊介氏が感じる、台湾のスタートアップシーンが盛り上がる理由とは。

【関連動画】:【台湾×スタートアップ】「COMPUTEX」で見つけた、注目プロダクト5選

「COMPUTEX TAIPEI 2016」は5月31日から6月4日まで台北で開催。今年が開催36年目となった。青木氏には、今回の出展はもちろん、また自社開発のプロダクトでも台湾製の部品を使用している点もあり、それら台湾との関わりから感じる、現地事情について伺った。

台湾は、世界とダイレクトに繋がっている感がある

--まず、出展の経緯をお聞かせ頂けますか。

青木:ロームさんも初出展だったそうなのですが、現地法人もありこれからどんどん認知度を拡大したり、日本製の部品の精密さをアピールしていこうという狙いがあったようです。日本の部品メーカーさんの背景としては日本企業だけを相手にしていると、市場が縮小している中で売り上げが落ちていくので。一方、日本製の部品は海外に出るとやはり競争力がありますから、こういったところに出展して現地で拡大していくのは良いことだと思います。 エンドユーザー向けの商品も多いイベントなので、ユーザーさんが楽しめるものを出そうということで「カラクリ音楽隊」も出展することになりました。COMPUTEX全体としても様々なロボットが出展されていましたが、ユーザーさんが触れる・体験出来るロボットということで注目を集めていましたね。

--スタートアップ目線から見ると、台湾の環境はいかがでしたか?

青木:台湾はとても起業家が多いんです。起業家精神が強いことと、積極的に海外に出ていくことが特徴だと思います。面白いプロダクトも沢山出てきていて、Kickstarterでもアジアから出て来たプロジェクトの中で最大のものは台湾のものでした。
ビジネスをやるならグローバルで、プレゼンやディスカッションも英語が当然という雰囲気ですし、世界とダイレクトにつながっている感があります。今回も、現地では「Hardware Club」という、パリに本拠地を置くコミュニティが台湾版のミートアップをやったりしていました。
また、工場が沢山あるという面も良いですね。「Hardware Club」のメンバーでアメリカのスタートアップも、ものづくりは台湾でやっているという方が結構いました。ものづくりが強みである点は日本とも似ています。
またHWTrekという会社があってCESなどにブースを出したりもしているのですが、ここがそういった出展を通して台湾の企業や工場と各国の企業を繋げたり、スタートアップを支援したりしているようです。
今回、みんな言っていて印象に残ったのは、「これから産業構造を変えていかないといけない」ということですね。この点は日本と同じですが、危機感は台湾のほうがずっと共有されていると思います。「もっと新しいサービスを自分たちで生み出す力をつけないといけない」と様々なディスカッションの冒頭でみんな話していました。

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最終更新:7/20(水) 15:58

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