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丸ノ内線の赤い電車、地球の裏側から日本へ里帰り 約20年前に引退

乗りものニュース 7/20(水) 14:53配信

40年近く「丸ノ内線の顔」だった電車

 アルゼンチンのブエノスアイレスから、東京の地下鉄丸ノ内線の車両が“里帰り”することになりました。

 1957(昭和32)年から当時の最新技術をもって製造された、赤い車体とそこにひかれた白線、弧を描くライン(サインカーブ)が特徴の帝都高速度交通営団(現・東京メトロ)・丸ノ内線の500形電車は、1996(平成8)年までに全車が引退。その一部が地球の裏側、南米アルゼンチンのブエノスアイレスで“第二の人生”を送っていました。

 そこで役目を再び終えた車両が今回、約20年ぶりに“里帰り”するもので、東京メトロによると2016年7月11日(月)に横浜港へ到着。順次、中野車両基地(東京都中野区)に搬入するとのこと。そして今後、「鉄道技術の発展に貢献した車両」として保存し、教育の充実や各種イベントで活用していく予定といいます。

 いったん役目を終えた車両が海外で“第二の人生”を送ることは近年、特に珍しくはありません。元・東京メトロのものでは現在、東西線や千代田線、有楽町線で使われていた5000系、6000系、7000系、05系電車がインドネシアのジャカルタで走っています。ただアジアが多く、この元丸ノ内線500形のように“地球の裏側で”というのはあまりない例です。ちなみにブエノスアイレスの地下鉄では、元・名古屋市営地下鉄の電車も走っています。

 環境意識が高まる近年、鉄道車両でもリサイクル性の向上が考慮されていますが、東京メトロではそれに加え譲渡などによるリユースで、社会貢献に努めていきたいと考えているそうです。

恵 知仁(鉄道ライター)

最終更新:7/20(水) 18:58

乗りものニュース