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線路さまよう高齢女性を保護…2分後に電車通過 本庄署が2人に感謝

埼玉新聞 7月20日(水)10時30分配信

 線路にいた高齢女性を保護したとして、埼玉県の本庄署(熊谷嘉弘署長)は、ともに上里町の日産物流埼玉物産センター社員の田村正己さん(58)=群馬県藤岡市=と松村浩一さん(55)=本庄市=に感謝状を贈呈した。

 本庄署などによると、6月10日午前8時ごろ、会社の朝礼の時に松村さんが、JR高崎線の線路をさまよっている高齢女性を発見。フェンス際まで駆け寄って声を掛けたが、女性は笑うばかりで話ができなかったため、事務所に戻って一報を入れた。

 一方、田村さんは、しばらくすると電車が通過するため、フェンスを乗り越えて女性を後ろから抱えて約30メートル走り、安全な場所に連れて行った。その1、2分後に上り電車が通過したが、間一髪で2人とも無事だった。

 松村さんは「感謝状をもらったのは初めてで、とてもうれしいが、線路に入れるところがあるのは危険だ」。2人は喜ぶ一方で、簡単に線路内へ立ち入ることができる状況を懸念する。

 同署管内では、JR高崎線の踏切で2012年、男性を救助しようとした女性が電車にはねられて死亡する事故も発生している。熊谷署長は「助ける人も危険で一つ間違えば大惨事になるが、助ける勇気を行動に移し、人命が救われたことは大変ありがたい」と感謝していた。

最終更新:7月20日(水)10時30分

埼玉新聞