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4地区に津波避難施設 田辺市が計画案

紀伊民報 7月20日(水)16時44分配信

 和歌山県田辺市の津波避難困難地域の解消を行政と住民で検討する「南海トラフ巨大地震津波対策検討協議会」(会長=真砂充敏市長)は19日、市役所で会合を開き、4地区に津波避難施設を設置することを盛り込んだ計画案を承認した。

 県の想定では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、市内で芳養、目良、江川、会津川左岸、文里の5地域の9地区が、津波の到達時間までに、高台や避難ビルなどに逃れるのが難しいとしている。この解消を目指して、市は昨年3月に防災関係部局や自治会、消防団の代表らと協議会を設置。関係11町内会と対策を協議してきた。

 計画案で、津波避難施設が必要とされたのは、芳養(芳養松原1丁目)、江川、会津川左岸(片町、本町、紺屋町、高雄1丁目)、文里(文里1丁目)の4地区。芳養地区は2カ所の候補地がある。

 いずれも津波到達時間が17~19分で、想定最大浸水深は5・7~7・9メートル。文里1丁目には既存の津波避難施設があるが、南海トラフ巨大地震では浸水の恐れがある。

 新たな津波避難施設は、津波漂流物に強い鉄骨構造で、雨風に備え最上部の避難スペースは建物型を予定している。市防災まちづくり課は「施設整備は国の交付金を活用したい。そのため、一度に整備するのは難しい。1カ所ずつ順番に進め、5、6年かかる見通し」と話している。

 他の5地区は避難ルートなどを考えた結果、高台や新たに設定した避難ビルに逃れることができるとした。

 計画案では、市が県に整備を要望している文里湾横断道路(仮称)についても、避難路、避難場所として必要で、実現に向け積極的に取り組むとしている。

最終更新:7月20日(水)16時44分

紀伊民報