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TBS「ビビット」薬物報道へ抗議文、深刻なその理由 警察官に「ありがとう」と言って捕まる…依存症の闇

withnews 7月21日(木)7時0分配信

 覚醒剤取締法などの罪で起訴された元俳優・高知東生被告のニュースを巡り、市民団体「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」がTBSに抗議文を送りました。問題視されたのは、情報番組「ビビット」の出演者のコメントです。依存症で苦しむ人が逮捕される時に吐露する「ありがとう」の意味とは……団体のメンバーで、一般社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表に経緯を聞きました。

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「ありがとう」と語った真意は?

――どういう発言が問題と感じて抗議したのでしょうか。

 TBSの朝の情報番組「ビビット」で、高知被告が逮捕時に「来てもらってありがとう」と発言したことをとりあげました。その際に、コメンテーターのテリー伊藤さんが「ありがとうなんて彼にとって軽い言葉だなと思っている。本当に更生したいのだったらこういう言葉は出ない。ありがとうなんてふざけるなっていう感じがします」などとコメントしました。

 しかし、私たちの考えは違います。薬物依存症者の多くは「やめたい」「やめたい」と苦しみ続けているのです。高知被告は「これでやっとやめられる」と思い、「ありがとう」と語ったのではないか。更生したい、回復したいと思っていたからこそ、思わず出た言葉なのだと思います。

 覚醒剤の所持は確かに違法です。だからと言って、まるで薬物依存症者には人権はないとばかりにおとしめるのはやめてほしいと考えたからです。

話し合いは穏やかに進み、有意義なものに

――番組あてに抗議書を送ったところ、7月16日に番組のプロデューサーと話をすることができたそうですね。

 プロデューサーから電話をいただき、TBSまで行って話をしてきました。その結果、下記のようなことを約束していただきました。話し合いはとても穏やかに進み、有意義なものになりました。

・これからはテリーさんのようなタレントの発言だけでなく、依存症の専門家の意見も紹介するようにする。
・今困っている人がどうしたら良いのかといった情報も流していく。
・「ダメ絶対」的なものだけでなく、回復者の姿など、やめられずに苦しんでいる人が、回復しようと勇気を持てるような、方向性の番組作りをする
・人格否定、個人攻撃で、同じ依存症に苦しむ人たちを、傷つけるようなコメントをさける。

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最終更新:7月21日(木)10時27分

withnews

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。