ここから本文です

<インド その6~瞑想を妨げる「公害」>高橋邦典

THE PAGE 7/22(金) 14:00配信

 車にオートバイ、それから客を乗せたオート三輪や人力車が、ホーンをけたたましく鳴らしながら夕暮れ時を過ぎた街を交差する。仏教徒にとって聖地の一つであるブッダガヤは、年中を通して巡礼者や観光客で賑わう町だ。今年1月、町の中心にあるマハボディ寺院の周辺道路を対象に、「ホーン禁止令」が施行された。

高橋邦典

 マハボディ寺院には、そこで仏陀が悟りをひらいたといわれる菩提樹があり(正確にはオリジナルの樹から4代目になるらしい)、早朝から日暮れまで、多くの人たちが経をあげたり、瞑想に耽って時を過ごす。瞑想の妨げになる車やバイクのホーンに対する苦情は昔からあり、実はこのホーン禁止令も名前だけは以前から存在していたという。有名無実の状態だったこの禁止令を、NGOや学生組織、僧院などが協力して施行にこぎつけたのだ。警察の発表によれば、禁止令によって騒音レベルは半分にまで下がったという。

 ひっきりなしに鳴らされるホーンの、甲高い音の洪水は耐えがたい苦痛でもある。大気汚染やゴミ問題の陰に隠れがちだが、騒音はれっきとした「公害」なのだ。

(2014年12月撮影)

最終更新:7/22(金) 14:00

THE PAGE

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

318歳のホログラムが語るSF世界での愛の未来像
SF作家のモニカ・バーンは、人種、社会そしてジェンダーの型にはまらない登場人物たちが織り成す、豊かな世界を想像しています。このパフォーマンスにおいて、バーンはピラーという登場人物としてホログラムで登場し、人間が宇宙に移住した近未来から、愛と喪失の物語を過去の私たちに向けて発信します。「想像する未来と実際の姿の対比はいつだって面白いのです」とバーンは言います。