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浦沢直樹&倉本美津留がThe Beatlesの“特別な歌”を語る、ライブも披露

コミックナタリー 7月21日(木)10時0分配信

浦沢直樹と倉本美津留のトークショーとアコースティックライブが、去る7月8日にHMV & BOOKS TOKYOのイベントスペースにて行われた。

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The Beatlesの来日50周年を記念し、音楽聴き放題サービスのKKBOXと、音楽専門ラジオ局のInterFM897がタッグを組み5月にオンエアされたプログラム「KKBOX Here comes THE BEATLES」。この番組のため、浦沢は「The Beatlesが時空を超えて2016年にタイムスリップしたら?」をテーマに漫画を描き下ろした。架空の来日公演の様子を描いた漫画は、InterFM897の公式サイトや、同局の番組「KKBOX Here comes THE BEATLES」のフリーマガジンにて読むことができる。

この企画に関連した同イベントでは、The Beatlesのファンである浦沢と倉本により、彼らの話題に花が咲く。50年前、6歳だったという2人が当時の世の中の熱狂ぶりを振り返ると、倉本は「(逆に現在は)教科書に載ったが故、若者がビートルズを聴かなくなった」と述懐。「だから、今の40代くらいの人が(ビートルズを)意外と聴いていないのもそのせい」と語ると、浦沢は「しまった! 僕、教科書に載っちゃったわ」とコメントし、笑いを誘う。

倉本は浦沢が描き下ろした漫画について、「この漫画はめちゃめちゃリアルだと思う。浦沢さんにビートルズが乗り移ったんちゃうかなっていうぐらい」とコメント。浦沢は「(来日公演は)きっとジョージが中心となってプロジェクトが組まれて。50年ぶりなので、おそらく武道館公演をやるだろうと。それで、僕が一番生演奏で観たいのと思ったのが、ポールとジョンが歌う『ジョンとヨーコのバラード』(The Ballad of John and Yoko)なんです」と、漫画にも登場したシーンについて語る。

倉本も「『ジョンとヨーコのバラード』は、ジョンがヨーコのために詞を書いて作った曲。ポールは『それをビートルズの曲としてリリースしたい』っていうジョンのワガママを飲み込んで、『だからジョン、俺のところ戻ってきてくれ』っていうサインを送ってるんですよ。だから『ジョンとヨーコのバラード』は本当に特別な歌」と説明する。「切ないですよね。それをアンコールの1曲目に、どうですか?」と浦沢が問うと、倉本は「これを読んで『浦沢直樹、ビートルズのこと興味ない顔して、めっちゃ知ってるやんけ』と思ったんですよ」と続け、「泣けるでしょ?」と言う浦沢の言葉に頷いた。

また倉本は「浦沢さんの漫画からは、ビートルズを感じる。実験性と普遍性が入ってるし、ジョンとポールが両方いる漫画だと思う」と語る。浦沢は「見たことない、聞いたことない体験をお客さんにしてもらって、それが次の時代の定番になる。そういうことをできたらいいなと思ってるんです」と述べ、倉本は「そう、それってビートルズがやってきたことだと思うんですよ」と、The Beatlesと浦沢の作品について考えを明かした。

そしてトークの後は、2人よるアコースティックライブの時間へ。1曲目はThe Beatlesの「In My Life」を、2曲目は倉本の楽曲「しやわせ」を披露。「しやわせ」は、テレビ番組「一人ごっつ」のエンディングテーマとしても知られる。合間のMCで、倉本は「50を過ぎてから浦沢さんという友達に出会った。歳も同じだし、見てきたものも一緒。そんな中で浦沢さんが『漫画の番組作らない?』って言ってくださったんです」と語り出す。

浦沢は「僕は、自分の目の前で白い紙が絵で埋まっていくのを見ていて、『こんなに楽しいものをみんなに見せない手はない』と思ったんです。映像にしたら絶対に面白いはずだって」と、番組企画を提案した動機を明かす。倉本は「『漫画家がすごい作業をしているのを誰も知らない』という話を聞いて、『観たい!』って思ったんです。それで、『浦沢さんが出てくれるんだったら、企画書を作ります』ってところから、NHKの『浦沢直樹の漫勉』という番組が生まれました」と振り返る。そして最後の1曲は、その番組のテーマ曲「漫勉」を2人でパフォーマンスし、イベントは幕を閉じた。

最終更新:7月21日(木)10時0分

コミックナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。