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認知症者の1人歩き防げ スマホ使い見守り アプリを開発

琉球新報 7月21日(木)11時31分配信

 認知症の行方不明者の増加が社会問題となる中で、国建システム(那覇市、幸地長秀社長)は20日、多機能携帯電話(スマートフォン)の近距離無線通信を活用した電子見守りシステム「ケアレア」の研究開発を発表した。認知症者に装着した小型発信機の電波が受信できなくなると、スマホがアラーム音を発して見守り者に外出を知らせ、認知症者の1人歩きを未然に防ぐ。近距離通信を利用した認知症見守りシステムの商品化は全国でも初めてとみられ、同社は「家族の負担を最新技術で軽減したい」とアピールした。

 「ケアレア」は、10~15メートルの範囲(3LDK相当)に届く電波を発する500円硬貨大の発信機3個と、見守りアプリがインストールされた受信用スマホ1台を月額3千円(税別)で貸し出す。発信機は認知症者の衣服や靴、つえなどに装着し、介護者が受信用スマホを持つ。発信機が1個でも室外に出て一定時間電波を受信できなくなると、スマホから警告メッセージが発せられる。

 家族が寝入った時などの不意の外出を自動的に知らせ、24時間緊張を強いられる介護者の精神・肉体的負担の軽減を図る。

 産学連携による新事業の創出を県が支援する「ライフスタイルイノベーション創出推進事業」の採択事業。琉球大工学部が持つアドホック通信(端末間の無線通信の仕組み)の技術を活用するなど、協力して研究開発を進めてきた。近隣のスマホ同士をつないだ見守りエリアの拡大などバージョンアップを図る。

 敬老の日の9月19日に販売を開始する。発売に先立ち、1人歩きの懸念のある認知症者を介護する家庭や施設を対象に、県内限定の無償モニターを募集する。モニター期間は約1カ月。担当のケアマネジャーの同意・同席に限る。問い合わせは(電話)098(867)7584。

琉球新報社

最終更新:7月21日(木)11時39分

琉球新報