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爽快!週末ツーリング レンタルバイク

琉球新報 7月21日(木)5時0分配信

 休日、ふと青空を見上げて「格好良いバイクでツーリングに行きたいなぁ」と思う読者は少なくないはずだ。そんなあなたにお薦めしたいのがレンタルバイクだ。県内でレンタルを活用した新しいバイクライフを楽しむ人が増えている。


■状況に合わせて

 6日夕、那覇市港町で軽快なエンジン音を響かせながらホンダの大型スーパースポーツバイク「CBR1000RR」を乗りこなす。運送業の宮里航洋さん(24)だ。「バイクを乗っている時はとても気持ちが良い」と爽やかに語る。

 レンタルバイクを初めて利用したのは19歳の時だ。小型スクーターに乗って、大手バイクメーカー主催のツーリングイベントに参加した。周りは250cc以上のバイクばかり。那覇からうるま市の伊計島に向かうコースだが、馬力の弱いスクーターでは他のバイクについて行くのがやっとだった。

 「馬力が強く性能の良いバイクに乗りたい」。それ以来、ツーリングのイベントのときはレンタルバイクを利用するようになった。1年前にホンダの大型バイク「CB1300」を購入したが、今もレンタルバイクを利用する。「新型車が発売されたら性能を確かめたくなる」と語る。

 ホンダSPORTS池原曙店(那覇市曙)のメカニック・上間正準さん(34)は「バイク所有者でもイベントなど状況に合わせてレンタルする人は多い。試乗感覚で利用する人もいる」と説明する。


■リターンライダー

 沖縄総合事務局陸運事務所によるとレンタルバイク(126cc以上)の台数は2015年3月末現在で321台になる。10年前と比較すると6倍以上だ。陸運事務所担当者は「観光客や県内人口の増加でレンタルバイクの需要は高まっている」と話す。

 レンタルバイクショップ・モトフリークウイリー那覇店(那覇市高良)を利用するバイク歴40年の公務員・津波古充宏さん(57)。39歳の時、運転中のけがが元でバイクから遠ざかっていたが、10年前から再びバイクを楽しむ「リターンライダー」だ。「週末のツーリングを楽しむならレンタルバイクの方が安く収まる。メンテナンスも十分で常に新品の状態が楽しめる」と話す。

■人気車お手頃に

 同店の試算によると、150万円程度の大型バイクを5年ローンで購入した場合、車検や維持費などを含めて年間約40万円ほどの費用がかかる。毎月2回程度のツーリングを楽しむライダーが同店の年間会員サービスを利用した場合、約15万円程度で済むという。

 店長の國頭正樹さん(27)は「バイクは購入代金のほか維持費が相当かかる。経済的な理由でレンタルバイクを利用する客は多い」と説明する。

 店舗内にはハーレーダビッドソンなどの高級車のほか、高年式のバイクが所狭しと並ぶ。國頭さんは「普段乗れない高額な大型バイクをレンタルする地元客は多い。お手頃な価格で新型車や人気車を楽しめるのがレンタルバイクの魅力だ」と笑顔で語った。

文・宮城征彦
写真・金城実倫


高級車 気軽に楽しむ 

赤嶺毅さん(モトフリークウイリー代表)

 県内に自動二輪免許取得者は約23万人。排気量126cc以上のバイクは約5万台ほど。免許取得者の約8割はツーリングを楽しめる排気量の大きいバイクを持っていない。保管場所や経済的な問題でバイクを購入できない人たちが、気軽にバイクライフを楽しめるのがレンタルだ。

 一昔前は型落ちや年式が古い中古のバイクを扱うレンタル店が多く、バイク好きが乗りたい車種が少なかった。だが、最近では各種メーカーのスポーツやネイキッド、アメリカンタイプ、300万円近い高級車など新型車や人気の車種を取りそろえる店も増えてきた。メンテナンスも行き届き、常に新車に近い状態で乗れる。事故や故障時の保険も充実しており安全・安心に利用できる環境が整ってきた。

 バイク好きは新型車に乗りたいのが常だ。だけど購入する経済的な余裕はない。手頃な価格で好きなバイクを選んで乗れるのがレンタルの魅力だ。サービスによっては保有時の年間3分の1程度の費用で月2回のツーリングが楽しめる。週末だけのバイカーにとって、レンタルバイクは最良のツールになる。

 


(2016年7月19日 琉球新報掲載)

琉球新報社

最終更新:7月21日(木)5時0分

琉球新報