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「福島県の道路元標」正賞 民報出版文化賞決まる

福島民報 7月21日(木)9時17分配信

 第39回福島民報出版文化賞の受賞作が決まった。正賞に、いわき市の元小学校長小泉明正さん(76)の「福島県の道路元標-里程元標・一里塚-」、特別賞に相馬市の元相馬市役所職員・そうま文化研究所代表鈴木清さん(6月13日死去・66歳)の「文久元年・ある城下町の一年 記録でたどる奥州相馬中村の幕末」、奨励賞に会津若松市の元会津若松市副市長田辺賢行さん(66)の「バルビゾンの夕暮れ-会津の風光-」が選ばれた。表彰式は28日午前11時半から福島市の福島グリーンパレスで行う。
 正賞の「福島県の道路元標-里程元標・一里塚-」は大正9年当時、401市町村に設置されていた県内の道路元標を網羅した労作。6年にわたる現地調査で現住所との照合、位置の特定、確認を行った。写真や図表も充実しており県内の歴史と変遷を伝えている。社会情勢の変化や東日本大震災の津波で消失した元標の貴重な記録でもある。
 特別賞の「文久元年・ある城下町の一年 記録でたどる奥州相馬中村の幕末」は幕末の武家や商人の一年の暮らしを紹介している。藩政や家老の記録書など4点の史料をひもとき、日々の気候や商人の動向、相馬野馬追などを当時の雰囲気そのままに記した。地元の歴史研究に生涯をささげた筆者の遺作となった。
 奨励賞の随筆集「バルビゾンの夕暮れ-会津の風光-」は会津地方の四季の移ろいと美しさ、人々の情景をつづった。年を重ねるごとに感じた古里の魅力や生死観を豊かな感性で表現している。
 福島民報出版文化賞は県内の優れた出版物を顕彰し、出版文化の向上を目指すため福島民報社が昭和53年度に創設した。県と県教委の後援。今回は平成27年発行の刊行物を対象とし、31点の応募があった。文化関係者でつくる専門委員会と審査委員会で厳正に審査した。

福島民報社

最終更新:7月21日(木)9時59分

福島民報