ここから本文です

<ECビジネス>市場拡大で倉庫業が拠点サービス 

まんたんウェブ 7月22日(金)12時0分配信

 経済産業省の電子商取引(EC)に関する市場調査によると、2014年の、BtoC(消費者向け)のEC市場規模は前年比14.6%増の12兆7970億円で、うち物販系は6兆8000億円だった。2020年には20兆円を超えるといわれるなど、ECの市場は拡大し続けている。それを受けて、商品の保管、仕分け、配送などのオペレーションが重要になってくるが、拠点として注目されるのが、倉庫業だ。中でもEC市場拡大に対応し、売り上げを伸ばしているダイワコーポレーションの曽根和光社長に聞いた。

【動画】EC時代に注目!倉庫業の可能性 社長インタビュー

 ダイワコーポレーションは1951(昭和26)年創業で、現在約16万坪超の倉庫スペースを管理する。2015年度の売り上げは約111億円で、EC拡大に対応し、年数万坪のペースで倉庫を開発、1992年の25億円から4倍の売り上げに伸ばしている。曽根社長によると、従来の倉庫業はメーカーなどの在庫を保管するスペースを提供することが中心だったが、宅配便の伸長に伴う物流の変化で、大規模な物流拠点の需要が高まってきたという。そこで同社は1992年、千葉県内に1万坪超の倉庫を開発したのを皮切りに拡大路線を取ってきた。

 同社ではECの拡大に伴い、倉庫の貸し出しというハード面だけでなく、仕分けや検品、梱包(こんぽう)などといったオペレーションを行うソフト面も提供しようと取り組んでいる。14年からはECビジネスを始めたい顧客向けにウェブサイトの構築、運営、発送までを行う「EC-CREATOR」サービスを開始。今年1月には、洋傘メーカー「シューズセレクション」のオンラインショップを開設した。また、一昨年10月にJR貨物の東京貨物ターミナル内に開設した品川営業所では、輸入ブランド品の取り扱いを受注し、その際に検品などの作業をするスタッフを荷主から正社員として迎え入れ、オペレーション業務のノウハウ習得に取り組んでいる。

 曽根社長は「重厚長大産業時代が終わり、倉庫の供給をするだけではなく、サイトの構築から代金回収、納品まですべてのサービスを提供していく必要がある。これまでの強固なアライアンスがあり、配送費などでコスト面でも優位なサービスレベルで提供できるのが強み」と語る。さらにソフト面でのサービス提供には人材育成が最重要課題として、1~3年目の社員に新卒採用活動の企画や運営をさせるプロジェクトなどに取り組んでいる。

 拡大するEC市場には、物流システムの整備が不可欠だ。今後の動向に注目したい。

最終更新:7月22日(金)12時0分

まんたんウェブ