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ニッポン放送が作る“今どきのカッコいいラジオ”とは

ITmedia ビジネスオンライン 7月21日(木)16時27分配信

 ニッポン放送が家電ベンチャーのCerevo、フィギアメーカーのグッドスマイルカンパニーと共同で、スマートフォンと連携できるラジオ「Hint」を開発した。放送中にラジオ本体を通じて番組関連情報などをスマートフォンで受け取れるなど、“次世代ラジオ”の機能を盛り込んだという。

【「Hint」の画像】

 「今あるラジオはどれも似たようなものばかり。今どきの“かっこいいラジオ”を作りたかった」――このような考えを持っていたというニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが製品コンセプトを発案し、Cerevoがハードウェアの開発を、グッドスマイルカンパニーがデザインを手掛けた。

 本体サイズは80(幅)×80(奥行き)×287(高さ)ミリ、重さ950グラム。AM放送の番組をFM放送波で流す「ワイドFM」(FM補完放送)にも対応している。ラジオとしてだけでなく、Bluetoothスピーカーとしても使用可能だ。

 無指向性スピーカーを内蔵しており、部屋全体にクリアな音が響くように設計。「1人暮らしなら特にそうだが、ラジオは安心感を与えてくれる。リスナーに寄り添ってくれるようなラジオの魅力を最大限追求し、近くで聴いても遠くで聴いても人の声が聴きやすくなるようにした」(吉田アナウンサー)という。

●ラジオがURLを届ける

 目玉の1つが、ネットとの連携だ。本体にBluetoothを活用した「BLEビーコン」機能を搭載しており、放送局が放送中にDTMF音(電話のダイヤル音)を発信すると、HintがDTMF音をURLに自動変換し、BLEビーコンを経由して近くのスマホへ自動転送してくれる。

 この仕組みにより、放送局側が番組中で紹介した楽曲、店舗などの情報が記載されたURLを直接リスナーのスマホに届けることができるようになる。吉田アナウンサーは「ラジオがURLを届ける時代になった。収録スタジオで撮った写真もInstagramなどにアップし、そのURLを送ればすぐに共有することができる」という。

 また「CMで良く見る『続きはWebで!』が不要になる」ということにもなる。「検索する手間を省けるのは大きい。例えば、ラジオショッピングなら1クリックで商品購入ページまでもっていけるので、コンバージョン率も今より上がる」とみる。

 DTMF音とBLEビーコンを利用した配信機能は、引き合いがあれば他局にも提供していくとしている。

 7月20日から9月20日までクラウドファンディング「Campfire」を通じて資金調達を行い、製品化を目指す。出資額は2万1500円からで、特典には、Hintの初回限定カラー、モデルのほか、10万円のコースではニッポン放送スタジオ見学、30万円のコースでは吉田アナウンサーとオリジナルラジオ番組の制作ができるなど「ラジオ局ならではのインセンティブを用意した」。

 目標額は1300万円で、成功すれば今年度内の発売(一般販売価格は未定)を予定している。

最終更新:7月21日(木)16時27分

ITmedia ビジネスオンライン